良くも悪くも、私は思っていることが顔に出てしまう。
大抵のことは周りに合わせられるのだが、味覚だけはそうも行かないようだ。
料理がとても美味しければ「美味しい!」と言って笑ってしまう。
まぁまぁ美味しければ「美味しいね」とそんなに大きくない声で言う。
料理が美味しくない場合、私の場合そんなことはほとんど無いのだが、黙って料理を食べる。
悩ましいのは、一緒に食べている人が「すごく美味しい!」と思っているのに、私が「まぁまぁ美味しい」と思ってしまった場合。
「美味しいですね」と相槌を打つのだが、本心からそう思っていないのがバレてしまう。
かといって、「美味しくない」というのもどうかと思うわけである。