インターネットには、電車のように上り、下りという2回線が混在していることをあまりご存知でないかたも多いようですがこの上り、下りの意味をご存知ないと海外で快適に日本のテレビが見れません。初耳!という方はまずこちらをご一読ください。
テレパソは日本のご自宅に設置をするテレビ録画サーバーです。日本のインターネットの回線プランにより海外での快適度が大幅に変わってきます。日本はインターネットが高速だから問題なのは海外の回線のみ。と思っていてはいけません。日本でもプランを間違えればとんでもなく低速な環境でのご利用になってしまいます。
皆さんはインターネットには上りと下りという2回線あることご存知でしょうか?プロバイダーが大きく広告する数字はすべて下りの速度です。160Mプランなどと高速をうたっているプランでも実は反対側の速度(上り)は考えらえないほど低速なのです。下記のリストはJ:COMのサービスプランです。
赤く囲んだ数字(本当に小さく書いてあります)が上りの速度です。ありえないほど速度の数字が小さいのがお分かりでしょうか?これは日本で一般的にインターネットをする際にはあまり使わない速度のためだと思うのですが、実はテレパソではこの上りの速度を使います。
通常皆さんがインターネットをするときは、データを引っ張ってくるだけですので下りの回線速度を使ってインターネットを使用します。ところがテレパソの場合は自宅から押し上げてデータを海外に出すため、日本では下りは使用せず上りの速度を使用するのです。
つまりJ:COMのプランであればどれだけ高速にしてもたったの10Mしかでないというわけです。さらにこの数字はあくまでも国内での速度ですのでこれを海外まで伸ばしますとおおよそ10分の1まで減速します。つまり、実質海外まで届くには最高の10Mプランでも1M程度しか出てこないという結果になるわけです。
一方海外では、データを日本から引っ張ってくるため下りの速度が必要です。海外での回線プランは非常に低速ですので、下り5Mというプランも普通にあると思います。ただ5Mは低速ではあるもの日本での上りが1Mしか出なければ5Mでも十分対応ができるというご理解になります。つまり海外のプランをいくら30Mなどの高速(海外ではこれがかなりの高速です)に変えたとしても日本からのデータが1M程度しか速度がでませんのでこのケースの場合は、5Mプランでも30Mプランでもダウンロードできる速度は変わらずアップグレードの意味はほとんどないという計算になります。
上記はマレーシアの速度の一例です。最高で20M(日本円で9000円もします)の速度しかでません。(日本は100Mですからかなりな違いです。)
インターネットの先進国アメリカでさえも最高50M程度のプランしかありませんから日本はいかに速度が速いかお分かりだと思います。
テレビ録画サーバーを設置するのにオススメな環境は光ファイバーです。光ファイバーの大きな特徴は、上りも下りも同速または高速で利用できるためです。つまりNTTで100Mといえば下りも100M,上りも100Mとなります。つまり押し上げる力である上りも非常に高速でご利用いただけるようになります。
ただ100Mのプランの場合でも実測(実際に出る速度)は30M程度ですので、これが国際間となりますと10分の1つまり3M程度の速度で利用するということになります。YouTubeなどで高画質HDの視聴には2M以上としていますので日本が光ファイバーで海外がある程度のダウンロード速度がある国であればテレパソの高画質視聴は全く問題なく視聴ができるというご理解となります。
速度というものはあくまでもインターネット回線の転送速度なのでコンピュータやテレパソなどでこの速度を改善させることは残念ながらできません。テレパソではデータを小さくすることで転送量を減らすということはできますがスピードを上げるということはできません。ですのでまずは日本の上り、海外の下りのプランをしっかりと理解した上で、日本の上りは確実に高速出ること。海外の下りもある程度の速度を確保することをオススメいたします。