今日デパートのバイトへ行ったら
ちょうど、同じタイミングで、セキュリティのマネージャーと
その上司らしき男性(普段、店にいないので、うろ覚え)
私の売り場のカウンターへやってきた。
どうやら、洋服が何点か返品され、何か問題があるみたい。
彼らは新人のバイト君に色々質問している。
「これ?そのお客さんが返品した洋服?」
「はい」
「この3点で600ドル返金したの?」
「はい」
「うーーーーーーん」
彼らが手にとってしげしげと見ていたのは
シャツ2点に、ショートパンツ1点。
どうみてもトータルで600ドルもする洋服には見えない!
よれよれしていて、もしかしてもう洗濯済みにも見える。
そして、1人がバイトの2人に質問した。
「このショートパンツだけど、君たちこれに200ドル払いたい?」
「・・・・・・・」
彼が手にしていたショートパンツは、私のデパートで
多分定価が40ドルくらいで、多分今はクリアランスで15ドルくらいのもの。
話をよく聞いてみると
ある客が、洋服3点をレシート無しで返品に来た。
さっきも書いたように、値札をスキャンすると
トータルで600ドルほど。
うわ、高い洋服、とびっくりしたものの
レシートはなかったものの、値札はついていたし
洋服を受け取り、返金したそう。
(ラルフ・ローレンなど、特定のブランドのものは
レシートなしでは返金しないことになっているが
その洋服は、当てはまらなかった)
セキュリティのマネージャー達と一緒に、その商品をチェックしたところ
全く違う、高めのブランドの値札がついていた。
そのうちの1点にいたっては、その値札のブランドのタグまで
洋服の内側に縫われていた。
わかりづらいかな?
商品は実際Aブランドのものなのに、もっと高いBブランドの
値札がついていて、洋服の内側のタグも、Bブランドのものに替えられていた
ということ!
おまけに、私のデパートはそのBブランドの商品を扱っていない。
扱っていないのに、ちゃんと値札をスキャンしても
エラーとはならず、登録されている商品とレジでは表示されたらしい。
これって、思いっきり手の込んだ詐欺じゃん!
なんでも、今回のように返金額が多いなど、不審な点があると
システムが察知した際は、セキュリティのマネージャーやオフィスに
すぐにメールが送られることになっているらしい。
だから、セキュリティのマネージャーのボスもいたのね。
セキュリティのマネージャー達は
「こういう詐欺は、新人が狙われるのよ。
長くいる店員には通用しないってわかってるからね。
もし、これから、ちょっと怪しいな、と思ったら
返金額が高いから、とか何とか言って、マネージャーを呼ぶように」
と新人2人に注意していた。
新人バイト君は、とてもその客にナイスに接したのに
なんか、傷ついた、とショックのようだった。
ナイスだけじゃダメなのよ~、と私。
お客さんすべてを疑う必要はもちろんないけれど
ちょっとでも変だな、と思ったら、マネージャーを呼んで
彼らに対処してもらうのが一番よ、と先輩風を吹かせた。
(とかいって、私だったら、ちゃんと見破れたかな!?
と一瞬考えちゃった)
いや、しかし、堂々と罪を犯す人っているのね~。
つい魔が差して、とかじゃなくて、計画的犯行だものね。
セキュリティのマネージャー達は、きっと防犯ビデオで
犯人のチェックとかしたんだろうな。
でも、現行犯じゃないからね~。
デパートでバイトし始めて1年半の中でも
かなりびっくりな事件でした。
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