さて,タイトルの通り,そろそろ次のシーズンに向けて南極観測隊が本格的に始動します.
2,3月の主なスケジュールとして,健康診断と冬山訓練があります.
健康診断は,越冬隊は当然のこと,夏隊員もちゃんとクリアしなくてはなりません.
指定の病院で,一日がかりの検査を受けて,問題箇所があれば何度でも再検査を受けます.
僕の場合,前回は虫歯のみが引っかかりましたが,あれから二年を経てそろそろ他の箇所の健康状態も気になりますが,どうでしょう?
次に冬山訓練ですが,これは例年乗鞍岳で5日間の訓練が行われます.
内容は南極観測に関する座学と実地訓練です.
行きのバスでは,プロジェクトA(第一次南極観測隊の回)のビデオを見て,隊員候補の気持ちを持ち上げていきます..
昔はかなりハードだったらしいですが,現在の訓練はそれほど厳しい内容ではありません.
でも隊員の中には,冬山どころか雪もあまり見たことがない人もいるのでまあ大変です.
特に,カリキュラムの最後に一泊の野営があるのですが,慣れない人には結構きつくて,
南極で越冬したけど,結局訓練の野営一泊が一番寒かったなんてことも聞いたりします.
そんな感じで訓練を終えると最後に懇親会があります.
これから共に観測隊として長い時間を過ごす仲間との親睦を深め,いよいよ準備が始まったなあと実感するわけです.
ちなみに,僕らのように山岳調査をするメンバーはこの後で別メニューの合宿が続きます.
訓練内容はスノーモービルの運転やサバイバル技術の習得です.
こちらもこれから長い訓練の道のりがスタートするわけです.
と言っても僕は現在NZ在住ですので,健康診断は帰国後,訓練は不参加です.
訓練には上司の先生が代わりに参加して下さるそうです.すみません..
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