今日は息子の中学校の卒業式。
働いている父兄も出席できるように、ということなのか
ここの学校の卒業式は夜行われる。
教会系の学校なので、礼拝堂で。
子供達は男の子はネクタイ着用で、女の子はドレスにヒール
そしてセットした髪で盛装。
お茶目にドレスやスーツにスニーカーを合わせていた子達もいた。
卒業式の最中は上に白いローブを羽織り
同じく白い四角いキャップを着用。
みんな14歳とは思えない。
女の子達はメークもばっちりだったし。
卒業式のあとのレセプションでは、多くの子達が目や鼻を真っ赤にしていた。
かくいう息子もその1人。
彼が通っていたのは、幼稚園、小中一貫の学校だから
お別れが寂しくてなのかなと思っていたら
もうひとつ理由があった。
彼らの学年には、イーサンという男の子がいて
彼は1年生の時に2年間ガンと勇敢に闘った後、亡くなった。
このことは幼い子供達に大きな悲しみと共に心に刻まれ
最近行われた堅信式のように
学校や教会で節目があるたびに、彼らはイーサンと一緒に祝ってきた。
彼の両親はそこの教会の熱心なメンバーであり
イーサンを亡くした後に、養子に迎えた女の子を
同じ学校に通わせているというのもあり
彼らを通して、イーサンがいたことは忘れられることはなかった。
この間、息子達8年生が修学旅行に行った話を書いたが
その際に、クラスの旅行費が少し余った。
通年なら、次の学年が修学旅行へ行く際に持ち越しされるらしいが
今年は、1人の母親が、このお金を使って
卒業式に飾る花を購入し、イーサンの家族へ贈ろう、と提案。
それが実行されることになった。
卒業生代表のスピーチでも、イーサンへの言葉が紡がれた
そんな卒業式が終わり、クラスでイーサンの母親へその花と
イーサンへの言葉の入ったオーナメントを渡した際、彼女は号泣。
それを見た子供達もみんな泣いてしまった、と後から聞いた。
イーサンのお葬式でも、息子が生きたことを祝ってくださいね、と
笑顔だった彼女が涙を見せたと聞いて、私も胸がいっぱい。
やっぱり、彼女だってみんなと一緒に卒業する息子を見たかったよね・・・。
これから、それぞれの高校へ進学する彼ら。
勉強、クラブ活動に、恋愛と色々経験していくうえで
つまづいたり、辛いこともあると思うけれど
命あるんだもの、イーサンの分も頑張って生きて欲しいな。
私も息子のことを(娘もね)精一杯応援しなくちゃね。
そんなことを思った息子の卒業式の夜。
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