こちらサンパウロの昨日の夜は、なんとも暑くて寝苦しい夜でした。
通常、夏とはいっても気温も湿度も東京のように高くないので、窓を閉めてクーラーもつけずに眠れるサンパウロなのに。
・・・これもラニーニョ現象!?本当に、珍しい熱帯夜でした。
(でも、もしかして我が家だけかしら?)
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ところで、眠れなくなったのはこのせいではないと思うのですが・・・
恥ずかしながらこの度初めて、
ブラジル人作家パウロ・コエーリョのロングセラー小説『アルケミスト』を読みました。
*日本語でですが (^^
20年以上前に発表され、世界中でベストセラーとなり数々の文学賞も受賞している作品で、
羊飼いの少年が、自分の「宝物」を求めてアンダルシアからエジプトへ旅をしていくという、
ファンタジックなストーリー。
*ご存じの方の方が多いかもしれませんね。。。(;^_^A
ページ数も少ないですし、何の予備知識も持たず、軽~い気持ちで読みはじめましたが、
中身は予想に反し、
「夢」「幸せ」といった深いテーマについて考えさせられる壮大な物語。
主人公の少年が「宝物」を探す旅から学ぶこととして、こんなメッセージ↓が込められていました
(↓以下、内容を知りたくない方は、飛ばしてくださいね。)
「夢」とは
*物語で少年が探し求める「宝物」とは、少年の「夢」を意味しています。
=自分の本当に求めているもの =宇宙の大いなる魂から生まれたもの =地球での使命
=つまり「運命」のこと。
そして「幸せ」とは、「運命」を実現していくこと。
運命を実現していく道々にはちゃんと「前兆」が用意されてあり、
それをたどっていけば宇宙全体が協力して助けてくれるようになっているから、
困難があっても恐れたり迷ったりせず、「運命」を求める心の声のまま進めばいい。
メッセージへの解釈や感じ方は人それぞれでしょうけれど、
自分自身のことを思いかえしてみたり、展開の早いストーリーにドキドキしたりもできて、
幅広い方々が楽しめる一冊なのではと思いました。
ブラジル文学とはいえ、ブラジルという国も人も一切登場しないのですが、
*舞台もアンダルシア~エジプトですし…
ストーリーが緻密というよりもなんとなく直感的に進行していく感じと、
主人公の少年が恋をした時の言葉や行動などに、
このあたりはなんだかやっぱりブラジル人作家らしい~ と思うところも。
日本ではあまり馴染みのないブラジル文学ですが、まだまだ新しい発見がありそうですね。
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