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査読と論文の質,そして雑誌の数

久しぶりに論文の査読を依頼されました.

実は僕は国内誌(英文も含む)の査読を依頼されたことはありません.
僕自身は和文論文も幾つかは書いてきていますが,
まだ知名度が低いのか,若手はあまり査読をしないのか分かりませんが,依頼は来ません.
(特に愚痴っているわけでも,査読をしたいわけでもないです..ただ事実として)

一方,国際誌の方は数年前からチラホラ頼まれるようになってきました.
一流の雑誌から,それほどでもない所まで色々です.

今回はこのそれほどでもない雑誌の査読なんですが,何時のことですが結構しんどいです.
(一方,一流雑誌の場合は,内容も新しく画期的なことが多いのでレビューも楽しいです)

今回の問題は,なぜかフォーマットがちゃんとしてない.
章・項立てがおかしいとか,引用スタイルがバラバラとか.図が適当でよく分からんとか.
正直言って,こういうレベルの原稿は編集で蹴って欲しいです.

以前,こういうレベルの原稿を親身に何度も査読して,少しずつなんとか改善した後で,
エディターにリジェクトされたことがあります.
その時はホントに「だったら最初にリジェクトしてくれ!」って感じでしたが.

あと,何処までが新しい報告で,何処までが既報のデータなのか分からないのもあります.
60%ぐらいは既に論文になってで出版されているけど,
それを(たぶん)誤魔化して新しい論文として投稿してきているわけです.
これは非常に問題なのでキチンとコメントしましたが,
査読のスキを狙ってこういう論文が投稿されてくること自体が困ったことです.

業績主義が行きすぎた結果なのでしょうか.
最近もどんどん新しい雑誌が作られています.
そして,ダイレクトメールみたいに,論文を投稿して!というメールがしょっちゅう来ます.
(具体例 "SUBMIT your manuscripts now!")

こんなに雑誌ばかりふえても,レベルは維持できないし,そもそも読むことも出来ません.
内容を問わず論文の数で研究者を評価する事が問題なのは確かですが,
かといって引用数も分野の問題とかいろいろありますしねえ.難しい所です.
(僕の論文の引用数が増えないから愚痴ってるわけですけど)

暴論ですけど,例えば国立の大学・研究所では,既存のある一定レベルの雑誌を選定して,
「これらの雑誌だけに投稿すること」と推奨しても良いんじゃないでしょうか?
だって,関係論文が一定の雑誌に集中すれば雑誌の購読費用も抑えられますし,
レベルも維持されます.
もちろん,国内誌は別の価値があるので話は別です.
国際誌でも誰も読まない雑誌に出すよりは,国内誌に出した方が絶対良いと思いますし.
どうでしょう?

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