4月になり新しいドラマが続々とスタートしています。2013年に視聴率50%を超えたあの"半沢直樹"でおなじみの堺雅人さんが出演するDr.倫太郎。第1話のスタートも上々だったようです。残念ながら海外にお住いの場合は電波が届きませんので視聴することができませんが、ITの進歩によりて日本で放送しているテレビを丸ごと視聴できる選択肢がたくさん増えてきました。そこで海外からDr.倫太郎を見る方法をご紹介いたします。
ドラマ Dr.倫太郎 日本テレビ 4月15日(水曜日)10:00PMから放送
日本にテレビ録画サーバを設置して視聴
必要な環境:
日本での設置場所(テレビシグナル、インターネットがあること)
日本に設置場所がある方で、日本と全く同じように海外からテレビを視聴されたい場合にオススメです。通常日本でテレビを見る場合、屋根からきているアンテナ線、ケーブル会社、フレッツテレビなどからアンテナ線をテレビにつないで視聴をしますがアンテナ電波は海外では受信ができませんので、これをインターネット電波に変換して海外からテレビを見ることができるようになります。
大まかな位置関係としては下図のとおりです。ご自宅に弊社指定(またはお手持ちのレコーダー*)とテレパソ一式をつなぎます。レコーダーにはテレビアンテナ線をつなぎ、テレパソ側はインターネットとつなぎます。たったこれだけの配線で日本の電波をインターネット経由で海外に持ち出すことが可能となります。
テレパソには録画予約や録画処理などディスクレコーダーと同等の機能が搭載されておりますので海外からブラウザー1つで録画予約をしていただき、録画し転送するということが可能になります。以下テレパソ内のコントロールパネルで録画予約から録画転送まで行えます。
レコーダーの機能のように番組表から録画予約が簡単に行えます。録画はテレパソ内のハードドライブに記録され海外の登録PCに自動で転送されます。この方法であれば海外からの視聴が快適に行えます。
海外では国内と違い回線環境がかなり低速になりますので、回線環境に合わせて画質の調整を細かく指定することができるのも大きな特徴です。回線が比較的早いアメリカやドイツなどでは1920 x 1080 の最高画質で視聴することもできます。この画質であれば大画面テレビで視聴しても日本の画質のままで視聴が可能です。
この方法であれば、海外の回線速度に関係なく高画質で快適に視聴ができます。
必要な環境: JP VPN接続サービス
アメリカでは数年前からテレビで放送した人気の番組を翌日すぐにインターネットで視聴することができる "オンディマンド" というサービスが始まっています。日本でも最近ようやく始まったようで Dr.倫太郎 も放送直後 Huluや日テレオンディマンドで視聴できるようになっています。今お使いのコンピュータで、サイトにアクセスをして視聴することができます。
このような感じでテレビを見ていると次週予告の画面下にも告知されています。早速どのように視聴をするのかご案内いたします。
放送直後インターネットからドラマを視聴するには、2つの方法がございます。
1 Hulu Japan で視聴
2 日テレオンディマンドで視聴
Hulu Japanの方は月々のサービスで1ヶ月933円で見放題というものに対して、日テレオンディマンドでは1番組300円という課金制です。Hulu Japan でシリーズでDr.倫太郎を見るというのであればHulu Japanの方がお得です。ただしどちらのサイトも残念ながら日本の国内からのアクセスしか許可していませんので、海外のPCで直接 http://www.hulu.jp としても残念ながら下記のようなエラーが出てしまいます。
理由は下記のとおりです。お使いのPCがWEBサイトにアクセスするときには、必ずPCのアクセス元IPアドレスというものでアクセスします。例えばみなさんがご自身でアクセスされているIPアドレスを調べたい場合は、
というサイトをクリックすることで現在の自分のIPアドレスという数字を知ることができます。
この数字からHuluのサイトではアメリカからのアクセスということが検知されるためアクセスができないということになります。そこで日本にあるVPNサーバーに一旦アクセスをしてからHuluにアクセスをするとアメリカからアクセスされているにもかかわらずこのIPアドレスは日本にあるVPNサーバーのアドレスに書き換えられてしまいます。そのためHuluでのアクセスは日本からのアクセス扱いとなるためアクセス制限がかからないということになります。
このようにVPN接続では日本にあるVPNサーバーに接続することでアクセスIPが変更されるという特徴をもっています。そもそもVPN接続は企業で多く利用されている接続方法で、会社内のネットワークに安全に接続ができるセキュリティー用として使われている接続方法となります。
JPVPN接続サービスをご利用になりますと日本のVPNサーバーへのアクセスができるようになりますので海外からもDr.倫太郎ほか、様々な海外からはアクセスができないサイトへのアクセスができるようになります。
海外でのインターネット速度は日本国内とは比較にならないほど低速なのが現状です。IT最先端地のアメリカシリコンバレーでさえ最高プランで日本のADSL程度の速度しか出ないのが現状です。
http://www.cabletv.com/time-warner/internet
下記の利用金プランはシリコンバレーのケーブル会社でのインターネットサービスです。最高プランでもたったの50Mbpsしかでません。実測で50Mbps出るというわけではないので国内(アメリカ)ででる実測は30Mbps程度というところです。さらにこれが国際間になりますと10分の1程度に速度が落ちますので実測3Mbpsといった数字が速度の目安になると思います。
下記は日本とのスピードを測定できるサイトです。
http://www.usen.com/speedtest02/
スピードチェッカーで速度を測る時に注意しなければならないのは、スピードチェッカーがどこにあるかということです。アメリカ国内にあるスピードチェッカーでチェックすればある程度の速度がでますが、実際のアクセスは日本ということになりますので、日本にあるスピードチェッカーで測定する必要がございます。
http://www.usen.com/speedtest02/
上記は日本にあるUSENのスピードチェッカーです。海外におられる場合はお試しになってみてください。現在の速度というものがわかります。おそらくその結果に驚かれるかと思いますが、国際間で出る速度というのはその程度の数字です。
もう1つ注意しなければならないのは、速度チェックはたった1時点の速度であるに過ぎないということです。通常インターネットの速度は直線ではなく、波形をしています。
つまり海外でYouTubeなどの動画を高画質でみるには2M必要ですから振り幅を考えても十分余裕がある回線であるという事がいえます。プロバイダーでは15Mが一番人気のプランというようになっていますが、例え15Mのプランでも動画を高画質でみるには2Mあれば足りますから国内で視聴する分には十分な回線幅があるということになります。
これを先ほどの国際回線でつないだ時で考えますと2Mを保つ為の振り幅が足りない事がわかります。
動画再生中に止まってしまったり、画像が悪くなったりするのはこのような背景がある為なのです。
海外から日本のオンディマンドを視聴する際は、基本的にご自身が使われているプランをご確認の上そこから10分の1の速度がおおよそ国際間と考えるのがよいでしょう。
15Mbpsのプランでご利用であれば、1.5Mbpsの速度を上下波形に行ったりきたりするというのが実測の大まかなイメージです。
30Mbpsのプランでご利用であれば、3Mbpsの速度を上下波形に行ったりきたりするというのが実測の大まかなイメージです。
あくまでも目安ですが現状海外でご利用いただいております方の速度を分析してみるとおおよそ当てはまりますのでご参考にしてください。
よくYouTubeは高画質で見れている環境だから大丈夫なはずという方がおられるのですが、実はYouTubeなどの業者が提供している動画サイトは各国にサーバーを設置し各国にデータを保管しています。そのためアクセスしているプロバイーダーから最短にあるサーバーにアクセスができるため15Mのような低速な環境でも快適に視聴ができるのです。YouTubeすべてアメリカから視聴しているというわけではないためVPN接続で視聴するときの状況とは速度の考え方が少々違いますのでご注意ください。
お使いの海外の環境で
http://www.usen.com/speedtest02/
より速度チェッカーを行いその結果を画像でお送りいただければアドバイスいたしますのでご利用ください。シリコンバレーのネットワークエンジニアが回線環境についてアドバイス差し上げます。