おはようございます。
なんでこれまで観ていなかったのか不思議なくらいですが、名作の一つと言っていいでしょう。この「ピーターパンの誕生物語」のどこまでが史実なのかは調べていませんが、作品として心温まる、そして目頭が熱くなるストーリは見事だと思います。
ただ残念ながら、2004年第77回のアカデミー賞で作品賞を獲りましたが、その他は主演男優賞を含めて逃してしまったのですね。逆にこの作品を抑えて受賞した映画も気になりますが。
今回は日本語字幕入りのTrailerとしました。実は映画を観ていたときに気がつかなかったKeyとなるセリフがあり、最後にQuoteとして載せました。
あらすじは次の通りですが、あまりネタばれになれないように書きますね。
新作の芝居が不評で失意に沈む劇作家James Barrie。そんな彼は公園でかわいらしい4兄弟、そしてその母親と出会います。一見少年らしい快活な男の子たちですが、彼らが父親を早く亡くしていることをあとで妻Maryから聞きます。
父親の死という重い現実を乗り越えることが出来ない幼い3男、Peter。お芝居なんて嘘で固めたStupid storyだといって、ことある度に心を閉ざしてしまいます。子どもたちとお芝居ごっこに興じながら、Jamesは何とか力になれないものかとあの手この手と試します。
想像力とファンタジーの持つ力を信じ、その夢を諦めないJames。名作『ピーターパン』はそんな彼らと心温まる交流を通して誕生していったのでした。
主 人公のJamesをJohnny Depp、Davies家の気品ある未亡人SylviaをKate Winsletが演じます。彼女は以前紹介した『Readers』でもそうですが、本当にはまり役です。『ピーターパン』の名前の由来となった PeterをFreddie Highmore、劇場のオーナーをDustin Hoffman、Jamesに批判的なSyslviaの母親役はJulie Christie、そしてJamesの奥さんをRadha Mitchellといった脇役たちが固めます。
監督のMarc Forster、彼の作品は要チェックですね。
Peter以外の子役たちも本当に愛らしかったのですが、私は特に長男George役のNick Roudがお気に入りです。目元がEmma Watsonを思わせ、少年らしい純粋さと快活さが伝わります。
さて、Barrieは生まれは1860年、『ピーターパン』の大成功自体は1902年なので40歳前後で形を変えながら昇華させて行ったのでしょうね。
Wikiより
1904年 - 戯曲『ピーター・パン 大人になりたがらない少年』(3幕)を執筆。この作品は大成功した。
さて、以前書いたようにもう20年以上、英語の映画は字幕なしで観ています。よほど複雑な映画でない限りはあらすじは追えていますが、日本語字幕のあるTrailerを観ていて、Keyとなるセリフを聞き落としていることに気がつきました。
いいセリフなのでまとめておきますね。始めのものは愛犬とダンスしてからは問題ありませんでしたが、そのトリガーとなった"just a dog"を聞き落としていました。
Peter Llewelyn Davies: This is absurd. It's just a dog.
J.M. Barrie: Just a dog? *Just*?
[to Porthos]
J.M. Barrie: Porthos, don't listen!
[to Peter]
J.M. Barrie: Porthos dreams of being a bear, and you want to shatter those dreams by saying he's *just* a dog? What a horrible candle-snuffing word. That's like saying, "He can't climb that mountain, he's just a man", or "That's not a diamond, it's just a rock." Just.
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TJ.M. Barrie: It seems to me that Peter's trying to grow up too fast. I imagine he thinks that grown-ups don't hurt as deeply as children do when they... when they lose someone. I lost my older brother David when I was just Peter's age, and it nearly destroyed my mother.