タイトルの通り,現在共著者の承認待ちの論文原稿があるわけですが,
今日のトピックは共著者のコメント・承認待ちにはどのくらい時間が必要かです.
今共著者コメント待ちの原稿は,去年のクリスマス前週に送ったものですので,
そろそろ待ち期間は一ヶ月です.
これまでにANUの先生以外は全て返してくれているので,あとは先生待ちです.
と言ってもクリスマス・年末年始休暇を挟んでますので,しょうがないですけどね.
ただ,共著者待ち期間はどのくらいが適当なのでしょう? ちょっと考えてみました.
この場合の共著者というのは,本当に一緒にデータを解析しているとか,文章を分担して貰っているとかは除きます.
と言うより,実験設備を拝借したとか,サンプルをシェアしたとかのレベルです.
僕の場合,論文がある程度完成すると,まず深く関係している共著者に見て貰います.
そして,これで良いでしょうという所まで仕上がった段階で,他の共著者に送ります.
意図としては,共著者が関係する部分のチェックと,全体的なコメントを貰うためです.
ただ,まあおおよそ完成しているわけですし,論文は迅速に出していかないとこっちの雇用も危ないわけで,特に問題が無いならばなるべく素早く対応して貰いたいところです.
ただ,これがなかなかスムーズに行かないことが良くあります.
共著者になる方々は大抵お世話になっている先生方で,皆さんめちゃ忙しいからです.
放っておくと,何ヶ月も待たされたりすることもあります.
ただ,これまでの経験から正直に言うと,
待ち時間とコメント内容には特に相関はありません.
(つまり長く待たされても濃いコメントを貰えるとは限らない)
そもそも,忙しい先生なんかはたとえ何ヶ月待ってもヒマになることはありません.
つまり,待ち期間は純粋にプライオリティーに依存するので,その先生にとってその論文のプライオリティーが低い場合は何時まで待っても充分な時間を使ってもらうことは難しく,
結果として,何ヶ月も待ったわりに特にコメントが無いまま帰ってきたりします.
僕も学生の頃は,内容も(今より)ひどかったし,「直し」にも相当時間がかかっただろうなと思いますが,一応プロになった今ではそこまで徹底的に直されることはありません.
(学生でも無い限り,人の論文を大改造することはないですよね?)
カンタベリー大の受け入れ研究者だったMarkは,論文の書き方の講義で,
「共著者待ちの期間は2週間.それ以上は待たなくて良い」と断言していました.
そこまで断言してしまうのはどうかと思いますが,こういう考えの人もいる訳です.
という訳で僕の判断としては,やっぱり基本は2週間が目安,
相手が非常に忙しい人だとか,なにか事情がある場合は1ヶ月という所でしょうか.
と言うわけで,共著者を待たせる場合にはちゃんと事情説明をして下さると嬉しいです.
何も説明(言い訳)が無いまま待たされるほど困ることはないですから.
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