ここはKLセントラル駅
待つこと5分
やってきたKTMに乗って・・・・・・
バツーケイプに行きました。
到着した駅の真ん前がバツーケイプです。
KTM物凄いノロノロ運転でした。
今日はヒンズー教の奇祭タイプーサムです。
ヒンドォー教という方が正しいんでしょうが、ここでは日本人に馴染み深いヒンズー教と書きます。
バツーケイプ駅で下りるとインド系マレーシア人の大群衆
足元は行けども行けどもゴミだらけ。
人ごみも凄いけどゴミも凄い。ごみか人混みか分からないです。
私はほぼ毎年このタイプーサムに来ています。
昨年はチャイナタウンにあるヒンズー寺院からこのバツーケイプまで、夜11時KLのチャイナタウン出発、バツーケイプまで約5時間インド系マレーシア人の大群衆とともに歩いたものです。
敬虔なヒンズー教徒はお参りの時、スキンヘットにします。私もそうするのを真似て剃ってみようと思っていましたが体中毛で痒くなりそうなのでやめました。
気温は35度位でしょうか。
木陰がないので体感温度は185度くらいに感じます。
ジッとしていても汗が滲み、頭がボーッとしてきます。 いつもボーっとしていますが。
群集のなかに迷い込んでしまって身動きしづらいですが喉も乾いたので水を貰いに行きました。
ここは無料の水の配給所で、この美人のおねいさんの方にペットボトルの水を貰いました。
叶姉妹かと思いました。
よく見ると隣はお母さんでしょうか。 苦行者より恐ろしそうと思いました。
飲み物は水の他にカップに入った冷たいオレンジジュースやザクロのジュースなどなど。飲むと生き返る思いがいたします。
タイプーサムはこういう心の大きな人々のボランティア精神に支えられているようです。
他には食事の無料配給所もあります。
昨年は朝7時頃、この近くのお堂の中で目覚め無料の食料配給所に行って食料の配給をいただき、ホームレスになったような気分を味わったものでした。
時間はお昼近くなのでご飯を・・・・・
近くの食堂に行って焼きそばを食べました。
実に美味しくなかったです。
この方は自分が住んでいるところから10kmとか20kmとかの距離をこの格好のまま夜を徹して歩いてきたのです。
いえいえ一人でやってくるわけではありません。
やっぱりモチベーションが続かなくもなりますから・・・・・
周りで太鼓をガンガン打ち鳴らし、寄声を発して励ます係
喉も乾きますから水を飲ませる係
偶に座って休みたくもなるので椅子をもち、苦行者が座る態勢をとったときサッと椅子を差し出す係。
ただ後ろをぞろぞろ付いて歩く係りと、一人の苦行者にたくさんの係がいるようです。
遠くに長い階段が見えます。
この階段はいわば苦行者の最後の苦行です。
この階段を一段一段踏みしめるようにあがり、その先にある洞窟に鎮座ましますヒンズーの神に願いを聞き届けてくれるよう祈るのです。
それで長い苦行の行進は終わります。
願いは「母の病気を治してください」とか「息子の足が治りますように」とか切実な物が多いようです。
これだけ苦しい行をして祈願するのだから神様も必ず願いを聞き届けてくださる。
そう信じています。
階段の先の洞窟にはいえばかなり広く猿とニワトリがいっぱい住み着いていて、地面はビチャビチャに濡れているしちょっと汚い聖地です。
それでも洞窟の一部天井に穴があいていて、そこから日の光が差し込んで幻想的な雰囲気も感じます。
毎年欠かさず階段を登ってヒンズー教の神様に祈っておりましたが、今年はよる年波には勝てず、転げ落ちて笑いものになっても何なので残念ながらやめることにしました。
まあ私も聖人と言われて久しいし・・・・
左側通行です。階段は中央で鉄作で区切られています。
群集の左半分は上って行く人々、右側はおりてくる人々です。
この鉄作のおかげで混乱もなく案外スムーズに進行していきます。
ときどき気が遠くなった人が待機している救急隊の担架で運ばれていきます。
看護学校の学生と思しき制服の若者があちこちで待機しています。
ここはヒンズー教の聖地
お参りは靴を脱いで。
ヒンズー教徒は階段の下で靴やサンダルを脱いで階段を登っていきます。
そのため地面にはナイキッキやアディダダスのサンダルがいっぱいです。
ところでこの苦行者が担いでいる一人神輿ですがかなりの重量があります。
子供用の小さなものでも5、6kgくらいありますから、下の写真位のもので2、30kgあるんじゃないでしょうか。
頬にはバーベキュー用の鉄串が貫通しています。
胸や背中にはマグロが釣れそうな釣り針のような鈎が刺さっています。
ところでタイプーサムとはどんなお祭りかというと・・・・・
私も詳しくは知らないのですが、ヒンズー教の神様シバの息子さんにムルガといういう神様がいて、なんでもそのムルガという神様を崇めるお祭りなんだそうです。
発祥の地は南インド
毎年だいたい今頃の満月の日に行われるそうなんです。
同じインドでも北インドの人は皮膚の色が白い人が多く、南インドには黒い人ばかりだそうです。 よく見るとここには黒い人ばかりですね。
毎年何月何日と決まっていないので私のように英語が分からないとなかなか分かりません。
今年はまだ先だろうとノンビリかまえていました。
そんなわけでタイプーサムについて詳しくはネットで 調べてみてくださいね。
ジュンパラギー
おわり。