実はね、うちの娘を警察に捕まえてもらおうと思ってるの
と唐突に高校生(シニア 4年生)の親である同僚が言った。
どういうこと?と聞くと
学校をサボってばっかりだから、裁判所に出頭ってことになったら
少しは考えるんじゃないかと思って、と言う。
ちょっと説明すると
私が住む市には、学校の無断欠席についての条令があり
対象は12歳以上で、1学期内にTruancy(無断欠席)が25回を超えると
学校は生徒へ裁判所への出頭の勧告をすることができる。
裁判所へは親も一緒に出頭し、生徒に罰金が課されることもある。
この25回というのは25日ということではなくて
1クラスが1回と数えられる。
よって、もし1日に6クラスとっていたとして
1日全クラスをサボると、6回の無断欠席と数えられ
1週間サボってしまうと、簡単に25回に到達してしまう。
で、彼女は、学校にその出頭の勧告書を娘に渡す手配を
してくれないか、と依頼したらしい。
ちょっと怖がらせて、反省させたいという。
ちなみに、私の住む市ではTruancy Officer
(意訳すると補導警察官かな?)が市内の高校を巡回していて
彼らが生徒へ直接勧告書を渡す。
これは、アメリカでは廃止されている市も多いらしいが
私の市ではまだ行われている。
この娘さん(仮にシェリーとする)は最近問題行動が多く
クラスはサボる、宿題もしない
深夜に家族が寝静まってから、彼氏を家に呼び入れる
マリファナも吸っているみたい。
私も何回も会ったことがあって、根は良い子なんだけどな。
彼女には非常に出来の良いお姉さんがいて、対照的。
でも、その辺に原因のひとつがあるのな。。。
同僚は、先に書いたように、反省させたいだけで
怒りにまかせて、シェリーに罰をくらわせたい訳ではない。
もちろん、怒ってはいるけれど
それは、心配で心配でたまらないから。
何とかして目を覚まさせたい。
あの子、このままだといつか死んじゃう
という同僚は、本当にストレスで参っている。
私が心配なのは、シェリーが同僚に対し
もっと反抗的になるのではないか、ということ。
特に、もし親が仕掛けたこと、と知ってしまったら
信頼さえ失うんじゃないかな。
同僚は藁をもすがる気持ちなのだろうけれど
バックファイアにならないかしら。
同僚と話をしていた時は仕事中だったので
短い時間に話を聞くだけだったんだけれど
明日、もうちょっと考えたら、と言ってみようかしら。
アメリカでは、Mind your own business基本だから
おせっかいかしらね。
それにしても、世界のどこにいても
親は子供を愛して、怒って、心配して。
同じです。
では、また。
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