本日、友人の誕生日を祝う「カルルパーティー」に行ってきました。カルル/カルルー(Caruru)は、細かく刻んだオクラを使うバイーアの伝統料理です。サンパウロのフェジョアーダが水曜、土曜に多くのレストランのメニューに登場するように、バイアでカルルは、金曜日の定番料理だそうです。
我が家は夫がバイアの出身なので、カルルは普通に食べていたのですよ。美味しいけれど、作るのに非常に手間のかかる料理、という認識でした。
なので、今回、カルルは、双子の聖人、コズメとダミアン(Cosme e Damiao)に 捧げる料理で、願い事をするとか、そのためにいろいろ細かい仕来りがあると聞いて、驚きました。
この聖人は、カトリックでよく知られる医師の聖人だそうですが、バイーアでは、土着宗教のカンドンブレなどとも混ざり、現在は、ふざけるのが好きだとか子供好きの聖人という認識になっているようです。
また、9月27日は、この聖人の日(Dia de Cosme e Damiao )で、サルバドールでは、人々が街に出て、子どもたちにおもちゃやお菓子を配る習慣があるそうです。(Folhaによると、双子の聖人が、貧しい子供に無償で医療を施したという伝承からの模様 )
まず、料理する人の服ですが、黒い服はダメだそうです。それから、カルルと一緒に食べるものは、鶏肉の煮込み、ポップコーン、白いトウモロコシ、ご飯、バタパ(vatapa; バイアの伝統料理)、ファロファ(farofa; マンジョッカ粉を炒めたもの)、黒目豆、ハパドゥーラ(黒砂糖の固まり)。多くがデンデー油と干しえびで味付けられています。
これを、まずはキャンドルと蜂蜜飴と蜂蜜入りのお水と共に聖人にお供え。「お水を聖人が呑む」とのことで、子供がひっきりなしに覗きにきます。
で、7人以上の子供が一斉にその料理を食べます。本日のシェフ、イザベルさん曰く、彼女が子供の頃は、逆さに置いた盥の周りに7人以上の子供が輪になって、手づかみでこの料理を食べて、食べ終わるとみんなで歌いながら(歌詞は下)盥を持ち上げたといい、もっと宗教色が強かったようです。
これでみんなこの聖人が子供だとか、カルル好きとか覚えているのではないしょうか?
Cantigas de São Cosme e São Damião
Ê Cosme, ê Cosme
Damião mandou chamar
Que viesse nas carreiras
Para brincar com Iemanjá
Cosme e Damião
Vem comer seu caruru
Cosme e Damião
Vem que tem caruru pra tu
São Cosme mandou fazer
Duas camisinha azul
No dia da festa dele
São cosme quer caruru
vadeia cosme, vadeia
To vadiando na areia
São Cosme São Damião
Dois meninos quer brincar
Bate palma sereia no mar
Dois dois ele quer adiar
Dois dois ele
brinca no mar
Cosme e Damião
Ô cadê dou
Cosme e Damião
Vem comer seu caruru
Vadeia dois-dois
Vadeia no mar
A casa é sua dois dois
Eu quero ver vadiar
Vamos levantar
o cruzeiro de Jesus
Pro céu, pro céu
Pro céu da Santa Cruz