映画で有名になった「ファベーラ(favela)」と呼ばれるブラジルのスラム街は、
リオデジャネイロをはじめブラジル各都市に無数にあります。
ここサンパウロにももちろんありますが、その中でも
「縦型ファベーラ」として、一棟がそのままファベーラになってしまった有名なビルが、セントロ(旧市街)にあります。
*集落のように広がる通常のファベーラを、「横型」とすると、ですね。
↑「サン・ヴィット・ビル」という名前よりも、「縦型ファベーラ」または「縦のファベーラ」という呼び名が有名。
現在は、住民(違法居住者)たちの立ち退きも完了していて完全な廃墟ですが、元々は、
「モダニズム建築が流行したさなかの1959年に、このビルは、中流家庭の集合住宅としてあるべく建築された。
しかしセントロの老朽化と交通の激しい通りに位置する悪条件により、やがて貧民窟化し“縦型ファベーラ”と称されるようになった。」
*出典:ピンドラーマ2009年10月号 フォトグラファー仁尾帯刀氏記事より
のだそうです。
たしか私たちがこちらに引っ越してきた1年数か月前には、地元の方から
「もう近々取り壊されることになっている」
と聞いていましたが、まだ全く手つかずのよう・・・
それにしても、おびただしい落書きと割れた窓、崩れ落ちそうに痛んだ外壁…
歩いては近づけませんが、たまたま車で目の前を通ったので、撮影してみた次第なのです。
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