テアトロ・アルファの公演ですが、今回は、初めて見た2つのダンスグループについてです。
1つ目の作品は、サンフランシスコのバレー団、Alonzo King Lines Balletの"Constellation(星座)"(2012)。演出はビジュアルアーティスト、ジム・キャンベル(Jim Campbell)とのコラボレーションで、光と人体の関係を表現した作品です。
ライトとのコラボレーションが新鮮で、幻想的で、素敵でした。
2つ目は、スペインのフラメンコグループ、COMPAÑÍA ANTONIO GADESの"Fuego(炎)"(1989)。こちら、アントニオ・ガデス氏が存命中にカルロス・サウラ氏と共に、スペインの作曲家、マヌエル・デ・ファリャ(Manuel de Falla)の「恋は魔術師(El Amor Brujo)」からインスピレーションを得て作ったと言う作品です。
ストーリーは、冒頭で死んだ恋人が亡霊となり今の婚約者との間を邪魔する、主役の女性は亡霊にも惹かれてしまう、でもお祓いの成果があり、彼女は婚約者と結婚できる、という、分かりやすく、色っぽく情熱的なもの。歌と踊りがまあ贅沢です。
これまでのダンスは、鍛えた肉体をもつ若者が中心でしたが、さすがフラメンコ。テアトロ・アルファ、ダンスシーズン初?体型の崩れた年配の男女が大活躍です。いい声と気迫が違う。もちろん主役の女性も、すてきでしたが・・・。
アンコール曲もあり、大満足です!