その先生がアメリカにいながら通信回線を使ってオーストラリアの会場にいる聴衆を相手に講演をしたそうですが、時差には相当”Nervous"になったようです。
時間帯にも寄りますが、オーストラリア側が1日進んでいることを考慮しなければいけないからです。
また、カリフォルニアから入った日本からの出張者が、飛行機を乗り継ぐ都市とカリフォルニアとの時差を把握しておらず、飛行機を乗り損ねたという話も過去聞いたことがあります。
もともと時差の考え方は数学的には単純で、その場所、場所の経度の違いと、(アメリカなど一部の国では)夏時間1)を採用しているかどうかで表すことが出来ますね。
地球上での日付の統一については、国際日付変更線をが考え出され、日付変更線を挟んだ西(日本側)が最も東、東(アメリカ側)が最も西と定義されています。東洋、西洋の呼び方にも関係していますね。
経度で 15度異なる地域では、1時間だけ現地時刻が異なる。旅行者が15度移動する度に時計の針を1時間ずつずらしていくと、世界を一周したとき、時刻は正しい が日付が1日異なることになる。これを防ぐため、国際日付変更線を西から東に跨ぐ場合は日付を1日戻し、東から西に跨ぐ場合は日付を1日増やす。
アメリカは国土が東西にも広いのでまず経度の違いに伴って時差が発生します。
例えば、夏時間を考慮しない標準時の場合には、アメリカ東海岸のNYCやBostonに対して西海岸のLAは3時間遅れ、ハワイのホノルルはさらにLAから2時間遅れます。
日本に対しては、NYCは14時間、LAは17時間遅れています。
これに対して、夏時間のありなしが加わります。
アメリカ国内では夏時間を採用しているところが多いので、その場合には2つの都市間の時差は相対的には変わりません。しかし、日本やハワイ州、Denverなどのあるコロラド州などでは夏時間を採用していないところがあるので、注意が必要です。
結局原理としてはさほど難しくはないのですが、気が狂いそうになります。現実的には本来の時差、夏時間のありなしに加えて日付まで考える必要があるからです。
私なんかは日本とアメリカ東海岸、そして私のいる西海岸とで3-wayの電話会議をやる時などは相当神経を使います。
最近はOutlookもやっと良くなってきましたが、昔はバグがあったりいろいろあって、どうしても何度も自分で確認します。 社内の電話会議だったらまだ笑って済ませられるのですが、社外、特にお客様が関係している場合には必死です。
会議案内には、参加者の誤解がないようにそれぞれの都市の時間と日付を記載も入れます。裏では、その記載が間違っていないか、iPhoneで複数の時計を使ったり、次のような表を作りながら2~3回確認します。
ちょっと神経質ですが、日本での国際研究会でアメリカからの別のドクターが講演するお手伝いをした時には、必死で何度も確認しました。
下の例はアメリカは夏時間(DT)、先ほどの例は標準時です。夏時間ではアメリカの3つのタイムゾーンではそれぞれ1時間進んでいます。
記載等に間違いがあれば、連絡いただけると助かります。また何か良い方法をご存知でしたら、ぜひ教えてください!
いずれJavaScriptかなにかで、Web上の信頼の出来るサイトに時刻を取りに行ったりしながら確認が出来るようなツールも考えてみようと思います。
が、紙に書いて自分で確認することもやっぱり大事であるとも思っています。
1) 夏時間を正確には Daylight Saving Time (略DT)、そして標準時は Standard Time (略ST)といいます。