自分自身も今からボケ予防のためにトレーニングをと思っていますが、今日の翻訳練習はいわゆる「Nバック課題」といわれるゲーム感覚のテストについてです。
通常、知能はふたつの異なる要素からなると考えられている。すなわち、流動性知能(fluid intelligence)と結晶性知能(crystallized intelligence)だ。流動性知能とは、新たな問題を解決し、未知のパターンを認識することにかかわる能力全般を指す。結晶性知能とは、特定種類 の知識によって構成されるものだ。流動性知能は教えて伸ばすことが難しいため、人間の思考力の中でも、遺伝の影響が大きい要素だという見方が強い。
翻訳練習以外でも、役に立つかも知れませんよ。
「Nバック課題」で検索すると、無料のゲームもいろいろ出てきます。
Boot Camp for Boosting IQ
My latest column in the WSJ is now online. It’s about a forthcoming PNAS paper on the n-back test and fluid intelligence: Can we make ourselves smarter? In recent decades, scientists have accumulated increasing evidence that our intelligence, at least as measured by the IQ test, is sharply constrained by genetics. Although estimates vary, most studies place the heritability of intelligence at somewhere between 50% and 80%. It’s an uncomfortable fact, but not all brains are created equal.
Which is why there’s so much buzz about a forthcoming study that complicates this
assumption. Researchers at the University of Michigan found that it’s possible to boost a
core feature of human intelligence through a simple mental training exercise.
In fact, when several dozen elementary- and middle-school kids from the Detroit area used this exercise for 15 minutes a day, many showed significant gains on a widely used
intelligence test. Most impressive, perhaps, is that these gains persisted for three months,
even though the children had stopped training.
IQ向上のためのブートキャンプ
自分で自分の頭を良くすることなんてできるのだろうか。ここ数十年の研究では、少なくともIQについては遺伝的な要素が著しく強いといわれている。研究者によってばらついているものの、大部分の研究によると遺伝が占める割合はおよそ50%から80%の間であると見積もられている。受け入れたくない事実かも知れないが、全ての脳が平等に作られているわけではない(Nolan: 「脳には個体差があるのだ」としてもいいのだろうか)。
今回発表される研究がこれだけ話題となっているのは、これまでの常識を覆すかもしれないからだ(Nolan:ちょっと意訳しすぎているか)。ミシガン大学の研究によると、人間のIQを簡単なメンタル・トレーニングによって向上させることができるというのだ。
実際、デトロイト地域の数十の小学校・中学校で毎日15分訓練したところ、生徒の多くがIQテストでスコアが大幅に向上したという。さらに驚くべきことに、訓練を止めた後でも、効果は3ヶ月持続したというのだ。