先日、15歳になる友人の息子くんのバル・ミッツヴァー(ユダヤ教徒の成人の儀式)に参加してきました。場所は、イジェノポリスのシナゴーグ。朝7時半からと、平日なので助かりますが、えらく早くからの開始です。
外からは分かりませんが、金庫のような厳重な警備の先には、美しい地下+2階建ての礼拝堂がありました。入り口で女性にはキャンディを、男性にはヤムルカ(yarmulke)が手渡され、女性は2階へ、男性は1階へと案内されます。
1階には、礼拝スペースがあり、本日の主役君とラビ(rabbi)がヘブライ語で祈りの言葉を唱えていました。声変わり前の少年の声と抑揚のついたラビの声は歌のようで、意味は全く分かりませんが、なかなか心地よい感じです。
2階の女性は、実はセレモニーに参加しないという扱いらしく、みんな挨拶をしたり、お祝いを言い合ったりで、かなり賑やかです。ドレスコードは、同僚に聞いていた通り、派手でもなく、地味でもない、カジュアルだけど高そうなワンピースドレスが多かったです。バッグは、シャネルの黒のチェーンショルダー率が高かった・・・。中には、レースを頭に乗せていた人もいましたが、少数です。
ちなみに男性は99%ダークスーツ&ネクタイ。後で聞いたところによると、男性も、結構おしゃべりをしていて、それほど静粛にしなければ、という雰囲気ではありません。
ハイライトは、カーテンの奥の祭壇?から、お父さんが、トーラー(聖書)を取り出し、銀の王冠をかぶせて、息子に渡します。彼はトーラーを中央の机に運び、巻物を開いて、読み上げます。こちらを読むのに、1年半ほどヘブライ語を勉強したそうです。
読み終わると、巻き直したトーラーを掲げて会場を廻り、みんながトーラーに触ったり口づけたりします。そして、ラビの「マゼルトフ(mazel tov)!」の声に合わせて、2階の女性陣がキャンディを下に向かって投げます。これは結構楽しい。子供たちが拾っていました。
で、主役のスピーチ(さすがブラジル人?笑いを交えて、泣かせる言葉も入れて、と15にして堂々の話しっぷり!)とラビのお言葉で締め。
その後、地下に移り、ブランチ。さすがユダヤの集まり。サーモンやらニシンを使ったなかなかこちらの朝食には出ないメニューが嬉しい。更に、クレープ、ケーキ、クリームと甘い方も充実していて、全部試したいくらい。飲み物は、なんとウォッカショット・・・!家に来ても、ワインもグラス一杯飲まない友人が、「いや、ユダヤ教徒の酒はウォッカだ」と、呑むんですね、朝から。驚きました。すぐに若者と女性が踊りだし、椅子に主役を乗せて持ち上げたりもして、あっという間に大盛り上がりです。
いやあ、なんだかダラダラしたくなりましたが、平日の朝ですからね、出勤しないと・・・。
という訳で、初のバル・ミッツヴァは、思った以上に、親しみやすく、楽しい会でした。
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