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ツーリズムから考える留学2

こんにちは、コウダイです。

少しずつ暖かくなり、観光シーズンが近づいてくると、街に旅人達が増えてきますね。日本は3月が学期末で、4月から新しい学年ですが、海外では、9月にスタートで6月に終わる。という話を聞いた事がある人も多いと思います。

学校によっては6月頭から夏休みに入ってしまい、学校が休みになってしまいますので、必然的に国中がサマーバケーション気分に変わります。

欧米の夏休みは長い。という話しも、これまた聞いた事があると思いますが、夏休みには、仕事もしっかりと休んでファミリーで長期旅行にいく家族も珍しくありません。

北米等では、6月にもなると、夏休みなので、若者が街に溢れ、旅人が行き交い、活気が生まれ、街が賑わってきます。すると、やはりベストシーズンを狙って長期滞在に来る留学生が次第に増えてきます。

特にスイスやドイツ他、ヨーロッパ系の人たちは、スポーツや音楽フェス、登山やキャンプ等、アウトドアを楽しむ事を前提に留学先を決める人も少なくありません。やはり、せっかく英語を勉強するのであれば、とことん楽しい時期を選んで、楽しく過ごしたい!というのがあると思います。

とは言え、最初から少し英語の出来るヨーロッパ人と異なり、最初はかなり不安だらけの日本人にとって、いきなり楽しい時期から始めると、満足に楽しめずに気持ちにわだかまりが残ってしまうかもしれませんので、夏本番になる少し前から事前に留学をスタートして、少し慣れてきた頃にベストシーズンに突入するというのが良いかもしれません。

他にも、最近ではボランティアツーリズム(Voluntourism)という、言葉も生まれる程、ボランティアを目的として英語圏に勉強しに行く人も増えています。

春から夏にかけては、野生動物保護センターにて、冬をセンターで保護して過ごした動物を野生に戻す為のアニマルケアボランティア等があり、夏にかけては国立公園等でのパークレンジャーをサポートする、環境保護ボランティアがあります。

オーストラリアに関しては、暖かい気候の特徴を活かして、年間を通じて環境保護ボランティアを受け入れてくれる場所もあります。

もちろん最初の留学の目的は、【英語の勉強】だと思いますが、英語以外に学べる事は沢山あります。そして、スタディツーリズムというのは、英語の勉強の事だけの事を指すのではなく、英語以外の文化や環境システム等、様々な事を一緒に体感し学ぶ事だと思います。

留学をするという事は、中長期で海外に滞在するという事です。せっかく、海外に住むのですから、とことん楽しんで(バカな事もたまにして)、そこから沢山の事を学んで帰ってきて頂ければ、内容の濃い充実した時間になりますよ。



また、ツーリズムはその国の経済状況にも大きく左右されます。最近の経済事情の変化は著しく、2,3年前やましてや『昔、留学していました』というような、5年以上も前の海外生活経験は、今とは全く異なる事も珍しくありません。

ヨーロッパでは、イスラム系の移民が急速に増え、10年前とは人口比率も大きく変わってきています。アメリカやカナダも、中国系移民の急速な増加や南米系の移民や、インド系も増えています。

10年前には、『どこの学校に行っても日本人ばかり。』を言われても仕方ないくらい、日本人で賑わっていた都市も、経済が失速して以降、海外の主な留学先には、中国人や韓国人の方が多く見られるようになっています。

そして、ここ数年では、ワールドカップを控えるブラジルやコロンビア等の南米の国や、タイ、ベトナム等を含める東南アジアの国々の経済成長が著しく、今や語学学校に、日本人と韓国人とタイ人が同じくらいの割合の場合もあります。そして、ブラジルやコロンビアからは、日本や韓国の倍以上の数が、『英語を習得する為』語学留学や専門留学に押し寄せています。

もちろん、国際感覚を学ぶ為という文化的な学習が目的の場合もありますが、これからは英語が当たり前のように話せる人たちがもっと増えてくるという事を感じさせてくれると同時に、物価の高い北米やオーストラリア、イギリス等に行き、生活をする為に十分な経済力をつけてきたという事でもあります。

貧富の差は広がるばかりのようですが、最近では日本でもタイ人の旅行客が多く見られるようになってきている事を感じている人も多いと思います。これは、日本へのビザが解禁された事だけでなく、それなりの経済力を持つ富裕層が増えてきているという事を教えてくれていると思います。

"たかが、語学学校” と、思っている人もいるかもしれませんが、"されど、語学学校” です。

世界中から英語を学びに集まる語学学校には、30から40にもなる国籍豊かな人たちが集まります。そして、経済力が落ちればその国からの人たちは減り、経済力が高まれば、その国からの留学生は増えます。

そして経済だけでなく、ビザ情勢によっても大きく変わってきます。国同士の仲が悪くなり、ビザの発給が出来なくなれば失速しますし、ビザが緩和されればそこから大きく学生や旅行客が増えるので、マーケットが一変する事になります。

語学学校には、世界経済を取り巻く環境があり、政治や行政が詰まっているのではないかと思います。

アメリカ人しかいない学校に行けば、アメリカの話か知る事ができませんが、インターナショナルの学校であれば、『世界中の生の話』を聞く事ができます。新聞やインターネットを見るよりもよ、よっぽど説得力があります。タイの暴動の話や、韓国のフェリー沈没の話、ロシアとウクライナ情勢、中東情勢等、話題はつきませんね。

今までは、TVの中の話だった事が、急に現実味を帯びます。インターネット等で知識を得ただけ情報と、実際に自分が身をもって聞いた話で感じる情報量の違いを、是非肌で感じて、自分の目で見て下さい。

■ 百聞は一見にしかず。観光だけでしたら、見るだけで多くの情報が得られますが、学ぶ為には、
見るだけでなく、英語を理解する耳も必要になります。見るだけでもなく、聞くだけでもなく、両方を有効活用するのが留学ですよ!


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