サンパウロ新聞にこんな記事が:
絶滅危惧の「ムリキ」 環境団体が認知度向上を推進
14/05/02 (11:03)
ブラジルの大西洋岸森林に生息する「南米最大のサル」として知られるウーリークモザル属のムリキは現在、絶滅の恐れが懸念されている。その中で、環境保護団体がムリキの認知度を向上させる運動を続けている。4月30日付フォーリャ紙が報じた。
ムリキの認知度アップに向け、1年後に控えた2016年リオ五輪の公式マスコット選出のためにハリソン・フォードなどの有名俳優がシャツなどを着用してアピールを行った。
NGO国際保護団体のラッセル・ミッターマイヤー会長や環境保護主義者らは「中国のパンダやアフリカのゴリラのように、おとなしくて人懐こいムリキにはブ ラジルのシンボルとなるだけの特徴が備わっている。さらにエコツーリズム推進のポテンシャルも十分に秘めており、知名度が高まることで種の保全にも良い影 響を及ぼすはずだ。ムリキは体が大きく、美しく、社交的だ。まさに『ブラジルのパンダ』と言えるだろう」と主張した。
ムリキは体長1・2メートルまで成長し、平べったい顔と体より長い尾が特徴となっている。ブラジル全体で1700匹の個体が生息すると推定されている。
なお、サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会の公式マスコット「フレコ」もブラジルの絶滅危惧種のミツオビアルマジロ(Tatu-Bola)だが、現段階では動物保全の情勢に大きな変化を及ぼしていない。
2014年5月1日付
で、こちらのフェイスブックページ「Murique Mascote 2016」を見ると、結構イラストもかわいい。カミラ・ピタンガとかシコ・ブアキの応援している写真もあります。ハリソン・フォードは分からなかったのですが・・・。
ちなみに、NHK「ワイルドライフ」ページによると、ムリキは、群れの中に順位がない「世界一平和なサル」と言われる南米最大のサルだそうです。
ところで、もう1種類、マスコット候補になっているサルがいるという話しも。比べると出遅れている感じもしますが、こちらも絶命危惧種のゴールデン・ライオン・タマリン(Mico-leao-dourado)。金メダルを彷彿とさせる(?)金色のサルですよ。FBページはこちら。