NYTのWebsiteの科学記事がなかなか面白く、最近いくつか読んでいます。
私は研究者ではないのですが、今回読んだ記事はいろいろ参考になりそうだと思いました。何ごとにも共通点は見つけ出すことは出来そうですね。
私の子供たちにも読んで欲しいと思って取り上げましたが、皆さんももしよろしければ♪
Harvard大学の教授を辞め、シアトルにあるAllen 脳科学研究所(Bill GatesとともにMicrosoftの共同創設者のPaul Allenが2003年に設立)に移ったDr. Reidについての記事を読みました。
この研究所ではすでにマウスの脳のマッピングを終え、膨大なデータを提供しています。興味深いことに民間の研究所ということもあって、これまでの大学等の研究機関と研究の進め方もだいぶ違うようです。研究チームも大規模なようです。
もともとはYale大学で物理や数学を学んでいた彼は、大学院では別の分野にしようと決心します。
生物学が魅力的だと感じるのですが、物理や数学のような厳密さに欠けるのではないかという点が引っかかり、教授に相談に行きます。その際、両眼による立体視が脳内でどう発達していくのか研究したDavid Hubel とTorsten Wieselの両博士の著作を読むことを薦められます。
彼が脳神経科学に行き着くまでの経緯もなかなか面白いのですが、次の研究者として成功していくには何が必要かといった箇所は特に気になりました。ここではその部分について抜粋しますね。
The Brain’s Inner Language
Mathematics and physics were becoming increasingly important in neurobiology, a trend that has continued, but there was still a certain tension between different mind-sets, he recalled. He found that there were intangible skills involved in biological research. “Good biological intuition was equally important to chops in math and physics,” he said.
さらに、例えば外界からの刺激に対しどの部分の脳神経がどのようなネットワークで働くのかといった現象を、電子顕微鏡を使って動的に表現できるようなマッピング技術を開発するといった彼のチームの研究内容もとても興味深いものがあります。
興味のある方は、上記のオリジナルにあたっていただければと思います。
よろしければ、こちらもどうぞ!個人的にはとても影響を受けた言葉です♪
フィールズ賞数学者を支えた言葉(『Nolanの言葉の贈り物』第3話)『You need strong teeth to bite in.』