スーパーボールの試合中に放映されたコカ・コーラの
コマーシャルは話題を呼んだ。
America the Beautifulというアメリカの愛国心あふれる歌を
8つの言語で歌うというもの。
移民の国であるアメリカを象徴したような作り。
だが、このコマーシャルが流れた途端
ツイッターでは非難の声が続々とあがった。
この曲は英語で歌うべきだ、いうもの。
中には、コカ・コーラの製品をボイコットする
という意見もあった。
HuffPost が行った調査によると
このコマーシャルを不快に思うかという問いに対し
21%が思うと答えたのみだったが
英語をアメリカの公用語にするべきか
という問いに対しては
70%がするべきと答えている。
共和党の返答者はなんと92%が
英語を公用語にすべきと答えている。
それを読んだ私の反応は
え!?英語ってアメリカの公用語じゃなかったの?
というかアメリカに公用語というものはないとは
知らなかった(恥ずかしい...)。
そこで調べてみると、連邦レベルでは確かに
公用語は存在しないが、州レベルでは、50州のうち28州が
英語を公用語としているということだった。
ちなみに、私の住むウィスコンシンでは
英語は公用語とされていない。
連邦レベルでも、これまで何度か
移民法の改正の一部として英語を公用語とすることが
提案されてきたが、成立していない。
だが、先のHuffPostの調査結果に見られるように
多くのアメリカ人は英語を公用語とすることを
望んでいるようだ。
では、公用語のないアメリカ人は
どの言語を使っているかというと
2009年の American Community Surveyの
アメリカ人の母語の調査によると
80%が英語、12%がスペイン語で
そのあと中国語が0.09%と続く。
ちなみに日本語は0.015%。
アメリカに住んでいる方はご存知だと思うが
公共施設の案内には英語の他にスペイン語が
カスタマーサービスに電話をすれば
英語とスペイン語の両方の録音のメッセージに
案内される。
スペイン語を母語とする人達の中には
英語を理解しない人が多いのだ。
そして、それを快く思わないアメリカ人も多い。
私はといえば、この国で生きていくために
受け入れられるために必死で英語を勉強した。
それが、この国に対するリスペクトだと思ったし。
郷に入れば郷に従え。
英語でない別の母語でのニーズに周りに対応を
期待するのは、ちょっと違うとも思う。
まあ、それは英語を公用語にしたほうが
いい云々とは、また別か。
他民族が暮らす国というのは、
織り成す問題がいっぱいあるのね。
そうそう、その問題のコマーシャル
興味がある人のためにアップしておきます。
では、また明日。
【参照】ウィキペディア Languages of the United States
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