今日定時の5時に帰宅しようと用意をしていたら
同僚のリンのステイシーを呼ぶ声が聞こえた。
それも、パニックがかった辛そうな叫び。
ステイシーは聞こえないのか、席にいないのか
反応がない。
それで、リンのキューブへ行ってみると
携帯を使おうとしていたのだが
体ががくがくと震えていて
携帯を落とさないように精一杯の状態の彼女がいた。
何かの発作を起こしたのかと、びっくりして
Are you ok? (大丈夫?)と聞くと
No....(だめ)、と震える声で言う。
どうしたの、と聞くと
今、妹の友達の家へ電話をしたのだけれど
彼女のお母さんが出て、彼女が死んだって言うのよ!
彼女は混乱している様子で、うわごとのように一気に言った。
え?彼女って?妹さん?それとも妹さんのお友達?
私の妹!と半ば叫ぶように答える彼女。
何でも、彼女は自宅に電話のボイスメールに
メッセージが残されると
それが文章化され、そのテキストメッセージが
彼女の携帯に送られる、というプログラムを使っていて
今日の午後、
もし、あなたがジェーンのシスターだったら
この番号にかけ直してください。
というメッセージが入ったという。
でも、仕事中だったので
仕事が終わり次第電話してみると
リンの妹さんのお友達のお母様が電話に出て
妹さんの死を知ったという。
彼女は2人のお兄さんを電話でつかまえようと必死。
彼女は夕方何かのアポイントメントがあったらしく
キャンセルの電話を頼まれたので
もちろん、と答え、電話をかけ、キャンセルした。
ほんの少しだけ落ち着いた彼女は
夕べ電話で話したときに、ジェーンは気分が優れないって
言っていたの。
今日は夜にうちに来る約束をしていたのに
とつぶやいた。
あなたは妹さんと仲が良かったのね、と言うと
彼女はね、若い頃は色々無茶をしたけれど
もし自分が一文無しだとしても
困っている人がいたら、自分の食べ物を
分けてあげるような人なの。
とも教えてくれた。
そんな状態で運転できるのか心配だったので
送っていこうか?、と言ったのだが
車は必要だから、自分で運転する、大丈夫よ。
家に兄が迎えに来てくれるから
とりあえず、家に帰るだけだから。
と言って、彼女は帰宅した。
彼女のキューブにいる間
彼女のショックが痛いほどに伝わってきて
私は言葉がほとんど出ず
背中をずっとさするばかりだった。
昨日話したばかりの妹さんが
今日にはこの世にはいないなんて。
彼女がお兄さんと電話で話していたとき
I don't think it's real. (これって現実じゃないよね)
と同意を求めるように言っていたのだが
聞いていて辛かった。
人の命ってはかない。
自分自身も自分の大切な人達への
愛情の出し惜しみをしないようにしないと
と、ひとり考える夜です。
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