若い子達に混じってバイトしていると
面倒くさいドラマを見ているような
気分になることがある。
例えば、彼らは人の好き嫌いがはっきりしていて
それを、けろりと口や態度に出す。
ある男の子は隣の売り場の女の子にご執心で
周りにもそれがまるわかり。
マネージャーの目が届いていないときには
自分の売り場を離れ、その子にべったり。
また、その日のシフトによって
メンズ売り場になったりキッズ売り場になったり
するのだが
そのシフトのメンバーを見ては
「僕、今日はキッズなんだけど
ジーナと一緒なんだけど
あの人嫌いだからメンズで働きたい」とか
「私、ケイラ大嫌い。
お客の相手してばっかりで
他の仕事何もしないんだもの!」
と辛らつな言葉がポンポンでる子達も。
もちろん、私だって怠けている子を見ると
イライラするけれど
あまりそういうのに(好き嫌いのレベルで)
関わりたくないので
ああ、そう、と悪口は聞き流している。
でも、個人主義のアメリカ人とはいえ
中には、もちろん、気にする子もいる。
上に出てきたジーナは
素朴で飾りらない気さくなタイプ。
彼女は、私は気にしてないけどさ
と、ある日私に話しかけてきた。
「シフトのスケジュールを決めるとき
きっと、あんまり一緒に働きたくない
人達をキッズに集めてるんだと思うわ。
だから、私いつもキッズなのよ」
私は、そんなこと考えたこともなかったし
マネージャーが22人の大所帯のシフトを
いちいち、誰が誰を嫌いで、なんて
考えて決めるなんて面倒くさいことを
してるとは思えないので
そう伝えると
「そうかな。私はキッズ売り場好きだから
別にいいんだけどね」
と、いかにも強がる感じでぽそっと呟いて
その場を離れて行った。
私もパーフェクトではないので
というか欠陥の多い人間なので
今までの人生の中で
いじめられたこともあるし
私のことを好きでない人だって
何人もいたと思う。
もちろん、そのことで落ち込んだことも多い。
若い頃は人に好かれたかったから。
今は、もちろん人に嫌われたいとは
思わないけれど
年を重ねてきて、無理に人に好かれようとしなくても
いいよね、と思うようになった。
あるがままの自分を受け入れられるように
なったからかな?
それとも、そいういう感覚が
麻痺してきたのか?
こういう時、年を取ることって
まんざらではないな、と思う。
自分でも、もちろんある程度好き嫌いはあるけれど
人をジャッジしなくなったし
他人をコントロールできないことも
受け入れることができたというか。
こういう面倒くさい感情からだんだん
解放されていくような気がする。
ま、大人である以上
人生には他にもっと面倒くさくて大事なことが
ごろごろしているから
そこまで気がまわらなくなるだけなのかもね(笑)
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