シングルマザーだった頃の話は
何回か、このブログに書いているが、
今回はちょっと真面目にココロのことを。
私は前夫と離婚をファイルした年に
大学へ行き始めた。
1996年だった。
アメリカへの移住、離婚、大学進学と
環境が激変したこの年の前後、
私は、自分を見失っていたような気がする。
もちろん、日常生活はきちんと送っていたし、
娘との2人暮らしも楽しかった。
大学を出て、アメリカで就職するという
明確な目標もあった。
バイトに勉強に子育てに息つくひまもない過ぎていく毎日。
でも、ふと立ち止まると、
不安を抱える、自信をなくした私がひょっこり現れた。
不安発作を起こし、心臓発作かと思い、
医者にかかったこともある。
必死で勉強したので、大学での成績は良かったし、
就職への不安も不思議となかった。
今当時を振り返るに、
アメリカで娘を抱えてひとりぼっちで、
私の居場所を見つけられないことが怖かったんだと思う
(実際は、前夫の両親のサポートはあったけれど)。
受け入れられたいけど、どうしたらいいかわからない。
家族はみんな日本だし、親しい友達もそばにいない。
英語は発展途上で、顔見知り以外の人と会話するのも苦手。
そんな自分がいや。
そんな私は、ふと思いついて、
大学のキャンパスにいるカウンセラーに
かかったことがある。
そこで私は、
「自分に自信がない。受け入れられていない気がする。
そんな自分が嫌い」
と訴えた。
「自信がないって、あなた成績だっていいじゃない」
とカウンセラー。
「成績のいい人なんて、いくらでもいるわ」
と私。そんなの全然特別じゃない。
そこで、彼女は私に質問した。
「あなたの長所は何?」
思いつかないので答えられない。
じゃあ、次のアポイントメントまでに、一つだけでいいから、
自分の誇れるところを見つけてきてね、という彼女。
結局、一つも思い浮ばず、キャンセルしてしまった。
これって、いわゆるウツ状態だったのかもしれない。
でも、前述したように、
本当に普段はちゃんとファンクションしていたし、
落ち込んで引きこもるようなこともなかった。
ただ、普段、ココロの中に小さく小さく、
押しつぶし、飼いならしている不安が、
時々、ぱちん、と顔を出す感じ。
それを持て余し、抱えきれなくなると、
不安発作として症状に出たのだ。
今の私は、その頃の私が誇って然るべきものを
いくつでも挙げられる。
自分で言うのもナンだけど、頑張ったもの。
その後、仲の良い友人ができたり、
英語漬けの毎日を過ごすことで
英語へのコンプレックスもだんだんなくなったり、
アメリカでひとりで暮らすことへの
自信もついてきた。
あとは、娘の存在。
彼女によって、母としての居場所はいつもあった。
彼女に、常に求められているという実感。
これに助けられたことも大きい。
娘よ、感謝するぞ。
今、同じように、どこかで次へのステップを
踏み出そうとしている人にエールを送ります!
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