若い頃の私は、子供という存在に全く興味がなかった。
親戚の集まりに小さな子がいても、
お守りしたり、遊んであげるのはもっぱら
すぐ下の子供好きの弟で、私は見向きもしなかった。
第一、面倒見が悪かったので、子供達も
私では、楽しくなかったであろう。
電車などで、騒ぐ子供達などにも、
顔をこっそりしかめるようなオンナでもあった。
私だって、子供の時代があったのに
どうしてだろう。
それに、私には2人の弟がいる。
彼らが赤ちゃんだった頃の記憶は皆無なので、
どんな姉だったか覚えていないが、
まあ、これは推して知るべしだろう
(今度、母に聞いてみることにする)。
とにかく、子供というものは、
別の世界の住人であるかのように思っていたような気がする。
上の娘を産んだのは、結婚したら子供を作るもの、
と何故か思っていたから。
あんなに、子供というものが遠い存在に感じていたのに、
欲しくない、と思ったことはない。
太古からの本能のようなものか。
そんな私だったので、自分でもどんな母親になるのか想像もつかなかった。
ところが、娘が生まれた途端、
私は彼女に夢中になった。胸が苦しくなるくらい。
子供というものがこんなに可愛いものとは思いもしなかった。
我が子ながらうんぬん、という表現があるが、
私は、よく、我が子だから可愛い、とひとりごちていた。
それに、私に向けられる100% の Unconditional Love(無条件の愛)!
全く、イチコロ(死語?)だった。
そんな、自分の娘への愛情というものに目覚めて以来、
他人の子供も可愛くみえるようになった。
娘のぷよぷよのほっぺや、輪ゴムがはまったような手足。
そういう赤ちゃんの可愛さのディテールを一度知ってしまうと、
外出先で見る子供達をみんな、可愛く見える。
密かに、ああ、あのほっぺに触りたい、とじれるほど。
なので、友人に小さな子供がいると、抱っこしたくてたまらなくなる。
私は、赤ちゃんは触ってなんぼ、と思っている人なので、
つい実践してしまう(もちろん、ちゃんと許可を得てから)。
幸いにも、娘の下に、もう1人子供に恵まれた私は、
これを、デジャヴのように繰り返した。
ああ、赤ちゃんって、子供ってなんて可愛いの。
ああ、無条件の愛!という具合に。
まったく、ハタチ頃の私には、
こんな子供好きになるとは想像もできなかったこと。
子宮を取ってしまった私に、もう子供を作ることは無理だが、
孫を抱くという可能性がある。
娘は20歳、息子は11歳。
ああ、その日が待ち遠しい(あんまり早くても心配だけど)。
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