私は、10年ほど前に、以前務めていた会社をリストラになった。
このことは、本当にその時は本当にショックだったけど、
いい経験になったと思う。
結局この会社は、その後、何度かに渡り、違う会社に買収され、
今はもう存在しない。
6ヶ月の失業期間、日本へ子供を連れて長期の里帰りはできたし、
リストラされた会社よりも、もっと良い条件のポジションの
仕事に就けたし、結果OK。
よくアメリカ人は、
“Things Happen For A Reason"
というが、本当にそうなんだなあ、と
しみじみ思った経験だった。
と、一安心の私だったが、
私は、なんと、その再就職先でもリストラに遭う。
私は、そこの部署のディレクターと折り合いが悪く、
部署の再編成をする際に、
あと2週間であなたの、雇用を終了するわ、と言われた。
この通達は、いつ来てもおかしくないな、
と思っていたが、やはり、ショックはショック。
でも、私は以前のリストラの経験から、
“Things Happen For A Reason"
だと、信じるようになっていたし、
その頃、たまたま、五日市剛さんの、
「ツキを呼ぶ魔法の言葉」を読んだばかりだった。
これに、私は救われた。
毎日、毎日、
「私はツイている」
色々な人や、物事に対して
「ありがとう、感謝します」
と口に出していたら、不思議とポジティブでいられたのだ。
雇用終了までの2週間も、
仕事場で、同僚や上司にも笑顔で接し、
仕事もきちんとこなした。
後になってから、その部署の秘書的な役割をしている友人から
「上の人達は、あなたの態度が本当にプロフェッショナルだって
感心していたわよ」
と言われた。
まさか、小さな子供でもあるまいし、
ふてくされて、ロクに仕事もしないとでも思っていたのだろうか。
とも思ったが、そう評価され、また「感謝」したのを覚えている。
そうこうするうちに、2週間が経ち、会社を去った。
時は、ちょうどクリスマスの時期。
まあ、ちょっと冬休みは子供達とのんびりするか、と
思っていた矢先、
同じ会社の違う部署のマネージャーからメールが届いた。
「人材を募集することになったんだけど、あなたに
来てもらいたいと思って」
実は、私は同じ会社での再就職を狙っていて、
一つ面接を済ませたばかりで、手ごたえもあったが、
またまた、「感謝」の気持ちで、彼女の部署での面接
(といっても形だけだったけど)に臨み、
同日にオファーをもらった。
今もその部署で働いている。
結局、会社を“辞めて”2週間ほどで再就職が決まったので、
人事の書類上は、“社内異動”ということになり、
ベネフィットも継続、という形になった。
それ以来、私は、その魔法の言葉を常につぶやくようになった。
何年かがすぎ、最近、色々別の悩みがあるのだけれど、
ふっと、気付いたのが、ああ、あの魔法の言葉を全然
使ってないなあ、ということ。
嫌なことがあると、毒づいたり、人をねたんだり。
ああ、いけない、いけない。
ネガティブはネガティブを呼ぶ。
これ絶対。
そして、反対に、ポジティブはポジティブを呼ぶ。
またこれから、毎日、感謝の気持ちを忘れずに、
「私はツイている」とつぶやきまくろうと思います。
皆さんも、お試しあれ。
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