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国際離婚 ハーグ条約が可決

Hague.jpg
http://savingjapan.netより

私は、娘が2歳の時に最初の旦那と離婚したのだが、

離婚の裁判を始める前に日本へ娘と2ヶ月ほど帰国した。

アメリカへ戻ってきたときに、元旦那の家族から、

「もう戻ってこないんじゃないかと思ってたわ」

と言われた。

私は、再スタートをアメリカで切ろうと決めていたので、

ちょっと心外だったが、当時はその選択もあったのだ。

今日は、今後、それは選択外になる、という話。


1週間ほど前に、ハーグ条約が参院で可決された。

国際結婚をして子供を授かったけれど、

離婚を考えている方や協議中の方はご存知だと思う。

これは、国際結婚が破綻した夫婦間で国境を越えた子どもの

連れ去りを「不法」とする国際 ルールを定めた条約。

主要国で加盟していなかった国は日本とロシアだけだったが、

今年、日本でも加盟可決。

年内には加盟の見通しらしい。


さて、これによって、どう変わるか。

例えば、アメリカでアメリカ人と国際結婚をした日本人女性が

離婚に伴い、元ご主人の同意を得ずに日本へ子供と一緒に

帰国するとする。

もし、元ご主人が国を通して日本へ子供の返還や面会を請求した場合、

子供の母親からの引きはがしがあり得る。

これは、子供が16歳未満であることが前提だが、

子どもを養育する「監護権」の手続きは、

子供が「連れ去られた」以前の居所地であった国で行われるべきだと

の考えから、子供を帰還させることが原則なため。

近年、ウィスコンシンでも例があったが、

同意なく子供をアメリカから連れ去ると、

誘拐罪として、FBIから指名手配され、逮捕されることもある。


私は、基本的には、両親共々養育権を共有するのは

当然だと思っている。

夫婦としてはお互いが他人になってしまっても、

子供にとっては、両方とも大事な親だから。

だが、もし離婚して、アメリカで自分と子供の両方を

サポートできる見通しが立たない女性だっているだろう。

子供と別れたくがないがため、破綻している結婚生活を

続ける女性も多く出てくるかもしれない。

あと、ひとつ危険だなと思うのは、もし、家庭内DVがあった場合。

日本国もこのことを理由に子供の帰還を拒否できるとしているが、

両サイドとも弁護士をつけ、争われることも多々でてくるのではないか。

離婚の弁護士料はもともと高額だが、国境を越えてに争うのには、

さらに高額になるのでは。

となると、財力がないと裁判で勝てないかもしれない。

特に、アメリカは父権の主張の発達している国。

サポートする団体も多々ある。

日本へ逃げ帰れば何とかなる、という時代は終わった。

もし、お子さんがいて、離婚を考えている方には、

本当に深刻な問題だろう。

まずは、弁護士や専門家に相談。日本へ帰る前に、

ご主人との合意へ持っていくことが必要!

なんか、熱くなってしまったが、ちょっと真剣に

考えていたことなので、記事にしてしまいました。

(念のために。私は法の専門家ではありません。

調べたことに対して意見を述べただけです。

質問や相談は弁護士等になさってくださいね。)


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ブログ紹介

働くかあちゃんinアメリカ

http://kinusa.blog.fc2.com/

アメリカでバツイチ、シングルマザーになったかあちゃんが、アメリカの大学へ行き、卒業。以来ずっと、アメリカの企業で働く。現在は再婚したダンナと子供2人、犬二匹と暮らす。そんな体験、日常を綴ったブログ。ちなみにアメリカでリストラ経験あり。乾癬、乾癬性関節症、顎関節症の持病持ち。

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