昨日、現地高校に通うAちゃんから電話を貰いました。
現地高校に進学し、2学期目を迎えた学生ですが、今まで大きなトラブルもなく、最高のホストファミリーに恵まれ、現地高校も楽しいと聞いてきました。
先月は懇談会にも出席し、各教科の先生にもお会いし、Aちゃんは順調だと思っていたのですが、それでも高校生です。
長い留学生活には誰にでも波があります。
順調な時もあれば、苦しい時もあります。
Aちゃんは、どうやらJapanese Missになっている様に感じました。
彼女の悩みは、おそらく現地高校に通う日本人留学生全員が感じていることだと思いますので、改めてここで考えてみたいと思います。
カナダ、アメリカ、オーストラリア、ニュージランドなどの英語圏の国は、高校留学として人気のある国です。
カナダの状況と他国も同じであると思いますが、カナダの実情をご説明しましょう。
カナダの現地高校では、留学生を受け付けてくれます。
留学生枠は全校生徒の5%が平均でしょうか。
どこの高等学校を覗いても、留学生の殆どが韓国からの留学生です。
日本人は殆どいません。
それだけ韓国の方が留学の意識が高いと言えるでしょう。
留学生は、一般教科以外にESLを受講します。
Aちゃんの高校のESLクラスでは、日本人はAちゃん1人、中国人1名、ドイツ人1名、その他全員が韓国人だそうです。
Aちゃんの高校に限らず、他の高校を覗いてもおそらく同じ様な比率でしょう。
授業はもちろんカナダ人の先生が英語で行います。
しかし、現地高校は語学学校ではありませんので、母国語の使用を禁止することはありません。
沢山いる韓国人生徒たちは、昼休みには韓国語を喋り、常日頃から助け合い、時には喧嘩もするのでしょう。
大人の私から見れば、日本人が1名なんて英語を勉強するには最高の環境だと思えますが、
高校生にとってみれば苦しい環境だと理解できます。
日本人生徒が、母国語同士でコミュニケーションが取れる韓国人の学生たちを羨ましく思うのは当然かもしれません。
現地高校では、カナダ人の友人も作れますが、どうしてもESLクラスの学生の方が英語力も似通っているので、留学生はESLクラスの生徒たちと過ごそうとします。
韓国人の学生たちとて、日本人学生とも仲良くなりたいと思ってくれているでしょうが、グループで遊ぶとなると、日本人学生が1人いても、ついつい母国語の韓国語を使うので、日本人学生にしてみると「何を喋っているのか分からない。」皆と一緒にいても孤独を感じてしまいます。
私も昔留学生でしたが、私はUniversity of Albertaの付属のESLに入学しました。
当時、UofA を選ぶ日本人など滅多にいなかったのでしょう。
全校で日本人は私を入れて2名しかいませんでした。
私のクラスで日本人は私だけ。
その当時は中国人留学生が80%を占めており、週末にクラスメートと遊びに行くと私1人が日本人、その他中国人。
当然みな中国語で話すので、私には理解不可能。
一度、私は本気で切れたことがあります。
英語で、「中国語しか喋らないから全く面白くない!」とはき捨て、プイと怒って帰宅したことがあります。
翌日、教室でクラスメートの中国人たちが「昨日はごめんね。」と謝ってくれて、その後随分と環境は良くなりました。
その当時は、日本人生徒が私1人というのは孤独感に押し潰されそうに感じましたが、しかし日本人が一杯の学校に留学するよりかは、英語力の伸びは目覚しいものがありました。
日本人1人の環境で本当に良かったと今は思うことが出来ます。
日本人の生徒が多ければ多いで、トラブルは必ず生じます。
Aちゃんは、現地高校に進学したお陰で、グンと英語力は伸びました。
Aちゃんが当校に在学していた当時は、日本人の友人たちに囲まれていましたが、良くトラブルに巻き込まれて悩んでもいました。
Aちゃんもきっと、帰国したら恵まれた環境で高校留学が出来たことを実感できる日が必ず訪れると思います。
日本語が恋しくなったら、放課後に当校に来て下さい。
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