3月18日から21日の週に、イビラプエラ公園内ビエンナーレを会場に、サンパウロファッションウィークが開催されました。
前回のヴィラロボス公園のテントからビエンナーレへ戻って来たわけですが、ニーマイヤーの建築をカンパーナ兄弟が彩るという趣向(クレジットも「SPFW por Irmaos Campana (SPFW by Campana Brothers)」)で楽しませてくれました。
面白かったショーは、初日のカヴァレラ。トニー・トルネイドが熱唱するソウルミュージックをバックにモデルが踊り、クールに盛り上がりました。後、実際に見てないのですが、唯一ビエンナーレ以外(FAAP劇場)で開催されたFH por Fause Hatenが、マリオネットを使ってショーを行い、話題になっていました。
個人的にスタイルが好みだったのは、オスクレンとアグア・デ・ココ。共通点は、ブラジルらしさ、そして宝石・・・。外人っぽい(ブラジル人以外の意味で)好みかもしれませんが、やっぱりサンパウロコレクションに期待するのは、こういうところじゃないでしょうか・・・。
後は、私の好きなホナウド・フラガも、頭に取り付けたボンブリル(金属たわし)が、黒人軽視だ、とモデルたちがパウリスタ大通りでプロテストを行い、話題になりましたね・・・。ショーを見ていたときは、なんというか、フェルナンダ・ヤマモトのカツラとか、ネオンの帽子なんかと違い、別にボンブリルあってもなくてもいいんじゃないの(対エリート白人を表現したいのは分かるけど、ファッション的にいいとも思わない)くらいにしか思わなかったのですが、デザイナーが弁明しなきゃいけないところにまで行ってしまいました。
デザイナーのインスピレーションは、昔、サッカーの試合の放映の画像が悪かった時にボンブリルをアンテナ補強に使って、少しでもよいTVシグナルを得ようとしたこと、だそうですが・・・伝わらなかったみたいですね。分からなかったし。
まあ、こちらの人は、チリチリした髪にかなりコンプレックスがあるんですよね。以前、レシフェのファヴェーラを訪れた時に、10歳位の女の子が、私の髪を触って来て「きれいでうらやましいー」と言うので「えー、あなたの髪だっていいじゃない!かわいい!」と答えたら「うそ!大嫌い!ボンブリルだもん!」と言われたことを鮮明に思い出しました・・・。頭にボンブリルは直球でグサリと入ってしまったのでしょうね。
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