すっぽん鍋。
すっぽんの肉は鶏肉のようにやわらかく
鍋には三つ葉とかニラが入っている。
出汁は濃く、肉野菜をてべ終えた後にその中に
ご飯をいれ溶き卵をおとす。
もっのすげーうめーー!
らしいとのこと。
日本のすっぽん鍋の有名店の話。
人によっては生臭く皮はゴムのような感じという人も
いるらしいが有名店はさすがにそんなすっぽんは
出さないという事だ。
そういうところのすっぽんならまだしも・・・。
出汁は真っ黒。ある意味濃い。
肉は皮付き。鶏肉というよりもどこをどう食べてええのか
まるっきりわからへん。
皮から見え隠れする肉の小片をかじると何か変な味がした。
出汁を飲む。これまた何か変な匂いがした。
それは中国へ出張した時の出来事。
昼飯に行った。客先は7人ぐらいでその中に日本人1名。
その日本人はもちろんおいら。
仕事中だが冷え切っていないビールが運ばれる。
それを強引に飲まされる。
料理が運ばれてくる。普通に食べるも量が半端じゃなく
多い。料理が乗られている皿の上にまた重ねて料理の皿を
乗せる。
そして出てきました。メインのすっぽんさん。
皿の中には2匹のすっぽんさん方がおられた。
客先7名の中に1人お年をめした人がおった。
その人にまず甲羅を先に渡した。その人は甲羅を美味そうに
ほうばって食べていた。
そして、客先が甲羅をおいらの皿の上に置いた。
客先からしてみればおいらも彼らの客人。
そう、最高のおもてなしやった。
甲羅を見るとプルプルしていてゼラチン質がむき出し。
いざ、こやつを口に入れようとした時なにやら懐かしい
匂いがした。
田んぼの近くに流れていた川の匂い。
ドブクセーーーーー!
しかし、食べ物を粗末には出来へん。ゼラチンを口に
入れようとした。
やっぱ無理やった。
そのままにするのもなんだからお年寄りにその甲羅を
渡した。彼は喜んで食べてくれはった。
おいらにとってあの料理の匂いは一生忘れられないもの
となるだろう。
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