おいらがまだ小学校の頃。
おとんと兄貴と知り合いの兄さんとおいらで
川で魚を釣りに行った時にたまたまおとんの
針で釣れたのがすっぽん。
凄いね、針まで飲み込んでいたから釣り針が
抜けへんかった。
もちろん指なんか近づけたらもぎ取られる。
家に持ち帰ったおとんはバケツに水を入れ
すっぽんをそこに入れた。
彼のしばしの間の住処はキッチン。
次の日、一晩考えたおとんはこのすっぽんを
食べようと本当に思っていた。
釣り針が取れるんやったら取って川へ逃がして
やりたいというのが本音やったんやけど、なんせ
釣り針が取れへんからどうしようもない。
一応、泥を吐かせるとかでバケツの水は毎回
取り替えられていた。
おかんが毎日取り替えてたらしい。
1週間が経過。
泥も良い感じにはけたしそろそろいいかなと
おとん。
子供心ながらに気になってた事があった。
どうやって調理するん?
おいらはおとんに聞いてみた。
「なー、このすっぽんどうするん?」
おとんは
「まず首をXXXXして釣り針とってそこから煮て
まー全部食えるからええやろ。」
やる気満々やんけ!
ちょっと末恐ろしくなったおいらは兄貴と
ともに反対の意見。
結局、このすっぽんは釣り針を飲み込んだまま
川へかえす事になった。
正直、ホッとしていた。
そして、社会人になったおいら。
中国の出張でまさかー、すっぽん料理を食べる事に
なろうとは思わなかった。
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