2009年12月19日00:14 中国
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子どもの頃、遊び疲れて家路につくと、
夕陽がやけに大きく見えたのをよく覚えている。
世界が変わったのか、私が変わったのかわからないけど、
子どもの頃に確かに見えていたものが、
今では見えなくなっている。
幼稚園児の頃、
世界中の国旗を眺めるのが大好きだった。
たぶん、当時はほぼ全世界の国旗を見て国名が言えた。
また、世界中の動物がカラフルに紹介されている図鑑が好きで、
この動物に会いに行くにはどの国に行けばいいのか?
ここから遠いの?行ける?会える?
…よく親に聞いていたっけ。
大理と麗江の、抜けるような緑と青色に出会ったとき、
何だかその頃の自分の感覚が蘇ったようだった。
そうか、自分は、この美しい色を探してたんだ。
ずっと前から変わらず今まで…
何だか全てのつじつまが合った気がした。
国旗が好きなのも、
色彩豊かな動物が好きなのも、
海が好きなのも、
青空が好きなのも、
大理や麗江に行きたくなったのも、
心の奥底に突き刺ささって、
言葉以上のメッセージを与えてくれる「色」を無意識に求めていたからだ。
久しく忘れていた。
自分が典型的な感覚人間であることを。
忘れていたというより、
気付いてたけど、気付いてないフリをしていた。
私はビジネスウーマンであり、商人である。
利益を上げて、金を稼がないといけないのである。
きっとそうなれる。
でも、いつでも真っ先に考えていたのは「人間」のことだった。
利益よりも常に、人間の生活を考えてしまうのだ。
この商品を使っているお客さんは、一体どんな人なんだろう?
こんなサービスを提供したら、どんな風に利用してくれるだろう?
喜ぶかな?幸せかな?それは善なの?
「予算1000万円を達成する」という目標よりも、
「100人の人間を喜ばせる」という目標の方が私にとっては考えやすかった。
数字を目標にしても、いつも何だかぱっとしなかった。
全く、イメージがわかなかった。
mixi日記書くにも、
自分の筆がどんどんつまらないものになっているのが、自分でよくわかっていた。
過去のを見ると、なんじゃこりゃぁぁぁ!!
消したい!!
うおー!
ムキー!
感覚に頼ることは、時に人間を狂わせる。
だけど、
認めたくないけど、
自分はやっぱり100%感覚人間だったのだと、
この数週間で実感したのだった。
♪Mumin Ai♪