2009年12月15日23:12 中国雲南省麗江・落水村
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さむい。
さむいのです。
日本より平均気温がずっと高いのに、なんか「さむい」。
朝起きると霜が降りて寒い
昼でも日陰を歩くと寒い
夕方は北風が吹いて寒い
夜は当然寒い。
さむくて、手がガッサガサになる。
さむくて、肩を縮こめる。
さむくて、強い酒を飲む。
さむくて、みんなで七輪にあたる。
このいかにも天然の「さむい」を、久しく忘れていた気がする。
そして子どもの頃の感覚を懐かしく思い出した。
日本は便利なもので、大人になると上手いこと暖かい所を移動しながら生活することができる。
交通機関は暖かく、
オフィスも暖かく、
飲食店やデパートも暖かく、
当然家も暖かい。
それは、今考えると不自然な冬だった。
冬は本来「さむい」のだ。
埼玉の割と田舎に住んでいた子どもの頃、
この「さむい」を熟知して、自然の中で上手く生きていたのに、
大人になった今、
天然の「さむい」に全く対応できなくなっていることに気付いた。
私の身体は、すでに不自然な近代化を遂げていたのだ。
ここで生活している人は、「さむくない」という。
日の出とともに目覚め、
風が吹く時間は屋根のあるところで麻雀やトランプを楽しみ、
日が山の裏に落ちると、一斉に家屋に入って夕食を作り始める。
電子機器に頼らずとも、さむくない方法を熟知しているのだ。
…まいりました!
サバイバルな状況下で勝てなければ、結局最後に生き残れないのだ。
ここんとこ、見習っていこ!
▲日向ぼっこする猫の後ろで麻雀にいそしむ近所の人々。
♪Mumin Ai♪