5年間待ちこがれていた日が来た。
今日は永住権を申請する日。
私は郵送での申請ではなく、
Public Enquiry Officeに直接申請しにいく
プレミアサービスを利用した。
郵送で申請すると、結果が分かるのと、
パスポートが戻ってくるのに6−8週間くらいかかるけど、
プレミアサービスだと1日で結果が出て、
パスポートもその日のうちに戻ってくるからだ。
2ヶ月後には、日本で自分の結婚式を控えてる
ので、郵送で送ってしまってパスポートが
返ってこないと、イギリスを出国することが
できないのでかなりやばい
申請料金は、郵送での申請だと991ポンド、
プレミアサービスだと1,377ポンド(2012年現在)。
プレミアサービスの方が
400ポンドほど高いけど、
パスポートが戻ってこないから、
「日本に帰れない、自分の結婚式に参加できないっ」
ってのはさすがにジョークにもならないので、
この方法を選択した。
絶対にパスポートを取り戻さなきゃいけない、ってのと、
永住権という今まででも一番重要なビザを申請する
ってので、申請直前まで本当に気が気ではなかった。
申請日の当日は、書類作成を手伝ってくれた
弁護士が付き添ってくれる予定だったけど、
それでも、前日に寝れないくらい、
気が気じゃなかった
当日は10時20分に申請をする予定だったので、
ちょっと早めにクロイドンにある移民局に出向いて、
9時45分には弁護士と落ち合った。
弁護士のマータさんは、小さいスーツケース
を引っ張っていて、
「あなたの申請書類こんなんなっちゃったのよー。」
とか言って、ものすごく分厚い書類を
スーツケースから出してきた。
普通のバックには入らなかったらしい。
(こんなんだった↓)
移民局に入ると、空港であるような
セキュリティチェックがあった。
その後は、窓口がたくさんある部屋に
通されて、窓口のスタッフが申請書類にざっと
目を通していた。
マータさんはここに毎日来ているらしく、
移民局のスタッフもマータさんを見るなり
にこにこしていたので、何も怪しまれず
(っていうか、怪しいことはしていないけど)
すべてがスムーズに行った。
もちろん、この弁護士付き添いサービスには
余分にお金を払っているけど、
色々自分でやらなきゃいけないことの
手間がはぶけたので、結果利用して良かった。
その後は、広いロビーみたいなところに通されて、
また30分くらい待って、窓口で呼ばれるのを待った。
(その間に、申請料金の支払いを行った)。
窓口は10個くらいあるというのに、
半分以上が閉まっていた。
どうやら、オリンピックが近く
ヒースロー空港が込むから、
移民局のスタッフがその手伝いで
駆り出されているらしい。
だから、自分の順番がくるのが
遅いこと遅いこと・・・。
またここで30分くらい待たされて、
ようやく窓口に呼ばれた。
ここでは、窓口でビザの申請書類を
提出すると、スタッフが申請書の内容を
コンピュータに打ち込んでいた。
約5分くらいでそれが終わると、
次はバイオメトリクス。
バイオメトリクスってのは、
最近始まった制度で、
外国人は全員指紋と顔写真を登録しなくては
いけない。
これに必要な指紋採取と写真撮影に
また1時間くらい待たされた。
なんだか待ってばっかりの
ビザ申請だけど、一応話には
聞いて覚悟していたので、
待っている間に読む本を持ってきておいて
良かった。
指紋採取と、写真撮影が終わると、
それらのデータをもとに、
私に過去に犯罪歴が無いかどうか
調べられた。
その結果待ちになんとまた1時間くらい
かかった。あまりに結果がこないので、
マータさんがスタッフに直接聞きに
言ったら、すでに「私は白」の結果が
出てたらしい。だったら、早く教えてよ(汗)。
本来だったら、この後、本人とケースワーカーの
インタビューをやるはずなのだけど、
私は弁護士引率サービスを利用しているので、
これはマータさんがやってくれた。
でも、待たされること待たされること・・・
インタビューまでに約2時間、
そのあと最終的な結果がでるのに
また2時間・・・。
朝に移民局に来たというのに、
結果が出たのは何と夕方の5時!
ピエーン!
待っている間、本当に気が気ではなかった。
でも、結果は、
永住権獲得できたっ!
ラララララ〜〜〜
マータさんから、
この国に制限なしに住むことが承認されたというレターを
見せてもらった瞬間に涙があふれてきた(泣かなかったけど)。
自分のビザのステータスが
変わっただけなのに、
体が軽くなった気がした。
これでもうビザに縛られることは無くなったんだ。
過去に仕事がすごく厳しかった時に、
会社を辞めたいと思ったときもあったが、
辞めるとイギリスも去らなくてはいけなくなってしまうので、
踏ん張って続けたことを思い出して、しんみりしてしまった。
これからは、会社を変えてもイギリスに
いることができるし、自分でビジネスをすることも
できるし、失業保険などももらえるようになる。
選挙の投票ができないだけで、あとは自由の身となった。
これで、移民局との戦いも終わり。
帰り道、移民局からもらったレターを
何度も何度も読み返してしまった。
思えば5年前、イギリス来たとき、
まさか永住権をもらうまで
この国にいるとは思わなかった。
ずいぶんと英国生活も長くなってきたが、
これからも当分お世話になりそうです。
今宵は、シャンペーーーンを
キリンカランとやりますぜー
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