粘り強さ

先週土曜日に息子と市営図書館へ行った。絵本を4冊、ＤＶＤを4枚借りたのだが、絵本＆ＤＶＤ共に大好きな彼。あっという間に完読＆完観してしまい、昨日(月曜日)の昼食後、「○○を観たい」と言ってきた。うちには絵本もＤＶＤも色々あるが、息子が観たいといってきたシリーズは家にはなく、先週土曜日に図書館で見たやつだ。「それを観たいんだったら図書館に行かないかんよ」とついポロッと答えてしまった私。言った後でしまった〜と思いながら図書カードを出して休館日を確認したら、案の定、月曜日は休み。普段平日は働いているので図書館へは土曜日にしか行かない私。平日の開館・休館なんて頭になかった。いまは夏休みだから平日でも行けるが、それでも休館日は確認しとくべきだった息子はすっかりその気で玄関に行き靴を手にしていた。「ごめん、今日月曜日だからしまっとるよ。明日にしよう」といっても聞かない。何度説明しても「図書館、図書館」と言いながら私の手を引っ張る。仕方がないので「じゃあ、行ってみる？」といって一緒に家を出た。昼間の暑い時間帯だったので、途中でくたばって家に戻るだろうと内心思いながら…… が、彼は頑張った。いつものように途中で抱っこをせがんできたが「自分が図書館に行きたいって言ったんやから、ちゃんと歩きなさい」「自分で歩けないんやったら家に帰るよ」というと、私の手を引っ張り元気に歩いた。大人の足で、家から図書館まで約７〜10分の道のりを、借りたい本のタイトルを言いながら、ワクワクした顔で歩き続けた。図書館が見えると、「やった、やったー」と大はしゃぎ。私は内心申し訳なく思っていたが、「開いてるといいね〜、でも電気ついてなさそう。開いていないよ。」と厳しい返答…… そんなこと気にせず彼は図書館の入り口に立ち、自動ドアが開かないのを不思議に思い、手で開けようとしていた。何度も何度も。電気もついてないし、誰もいないと言い聞かせたが、私の手を引っ張り今度は裏口へ。そこでもノックしたり、手でドアを開けようとした。が、ついに分かったのだろう。その時の顔といったら……暑さで真っ赤なその顔は放心状態。 2歳10ヶ月の顔ではなく、少年の顔だった。カメラも携帯も持ってなかったから写真取れなかったけど、きっとその顔を忘れないだろう。流石に帰りは抱っこをせがみ、私の腕の中でうとうとした息子。家に帰るとすぐに図書カードを握り締め、夜寝るときもカードを握り眠っていた。よっぽど図書館に行きたかったのだろう。私の一言でこんな思いをさせてしまい申し訳ない今朝も元気に「図書館」と言いながら玄関に向かったが、「今日は14時からしか開いてないよ」というと、今度はママの言うことが正しいと分かったようである。ちょっと可愛そうな経験をさせてしまったが、ママの言うことは正しいのだと分からせるのにいい薬になったのは良い収穫だ。それにしても、これからも、大きくなっても、粘り強く何事にも頑張る子になって欲しい。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ フランス旅行＆南フランスでの生活を味わえるホームステイをしませんか？我が家では、常時日本人の皆さまのホームステイを募集しています。南仏での生活を体験してみたい方、息子（２歳）に日本語で話しかけてくださる方、私と日本語会話をしていただける方、夫とはフランス語会話を頑張っていただける方など、お待ちしています。宿泊のご予約、空き状況や料金についてなど、お気軽に emikot@wanadoo.fr へEメールにてお問い合わせ下さい。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※