もうずいぶん前のことになるのですが、いまだに思い出すちょっとした失敗があるので書いてみます。
リオからサンパウロに来てしばらくのころ、ある日系の方の美容院を初めて訪れた時のことです。
待合室で待っていたら、担当の美容師さん(日系の方 20代男性)がやってきました。
でもその時、日本の雑誌が読めるのが嬉しくて読みふけっていた私は、美容師さんがすぐそばまで来て立ち止まるまで気付きませんでした。
そして美容師さんの足が見えたのであわてて顔を上げたときには、
美容師さんは上半身をこちらに傾け、視界がふさがるくらい目の前まで近づき、
私の肩に手を回そうとしていました。
一瞬、理解不能になり、完全に硬直してしまった私。
ややあって、美容師さんは「ああ、そうか…」とつぶやき、上体を起こして、今度は手を差し出してくれました。
・・・もうおわかりかと思いますが、
彼は、初めましてのハグをしようとしていたのです。
でも私のおかしな様子に、
「ああ、そうか… (この人は日本人だからハグをしないor知らないんだ)」
と思い直し、握手に切り替えてくれたのです。
赤面・・・
ちょっと言い訳になりますけれど・・・
その頃はまだ、サンパウロで初めて日系の方と知り合うようになって、その方々と「ブラジル式」で接するというのに慣れていなかったのです。
もちろんブラジル人としてのマナーを身につけている方々なのですが、
見た目も同じで、日本語も話して、私たちの「日本式」にいろいろと合わせてくださったりすると、
つい甘えてしまったり忘れてしまったり。
その日も、頭の中で、「日系で日本語が分かる美容師さん」が、「日本人」というイメージに
すり替わってしまって、すっかりそういう心づもりになっていたといいますか…
一瞬後には理解できたのですが、もう完全にハグのタイミングを逸していたのです。
条件反射的にハグをするというのは、日本人にはなかなか難しいですよね。
*しかも相手が異性ならさらに・・・
↓こちらはアルゼンチン。素人さんが公園でタンゴの練習をしていました。同じく身体的距離感覚が違いますね。。。
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