フランスの幼稚園

フランスの学期は9月始まり。うちの息子も9月から幼稚園生になる。日本同様、幼稚園は義務教育ではないのだが、フランス文部省の管轄になること、知人の多くが幼稚園と保育園の違いについて声高らかに言うこと、そしてフランス語で幼稚園もECOLE(エコール=英語で言うとSCHOOL スクール)と言うことなどから、何となく私も真剣に考えてしまっていた。そうは言っても幼稚園。社会性、道徳性、知能などの成長に大切な3年間ではあるが、まだ幼稚園。私立に入れることも考えてみたが、近所の公立で充分。高いお金払って私立に入れなくてもよい。と私＆夫の両者意見一意で近所の公立園に入園手続きをした。ところで、幼稚園は保育園とは違うと声高らかに言う人々によると、 ※保育園はオムツして寝んねして一日を過ごせばいい ※保育園は楽しく遊んでいればいいけど、幼稚園は○はマル、△はサンカク、□はシカクと言えなければならない（つまりお勉強が必要） ※幼稚園に入るにはオムツが取れていないといけない ※幼稚園に行くには自分で色んなこと出来るようにならないといけないなどなど…… うちの子、まだ保育園生ですけど、△はサンカク、□はシカクと言えるし(フランス語だが)、図形も書ける。何かしてあげるとこちらが何も言わなくてもメルシーって言うし（「ありがとう」は私が言わさないといけない）、私が冷蔵庫からヨーグルトを出すとトコトコ走ってキッチンからスプーンを持ってくる。ちゃんと保育園の先生が教育してくれてるんですけど！ちなみにオムツも取れてるし。そして昨日、新入園のための父兄会議があり私も幼稚園に行ってきた。前述したように、色んな人が色んなこと言うので私もちょっと身構えていた。冒頭、先生は「子供達は生徒になります」というフレーズから始め、「これまでは子供という身分でしたが、これからは生徒という身分に変わるのです」「お母さん、お父さん方も子供の親から生徒の親という立場に変わるのです」と、なかなか厳しそうな挨拶をした。そして、幼稚園での生活や時間割など話しながら、「午前の時間は何時まで。園で食べる子は何時から昼食。家で食べる子は何時にお迎えに来てください（※）」（※）フランスの幼稚園、学校は基本的に昼食は家で、という方針。両親共働きなど事情はある場合は給食を食べれるが、ちゃんと申込＆支払いが必要。「午後は何時から始まりますが、家にいたい子は家にいさせてあげて下さい。別に連れてこなくてもいいです。その方が子供のためです。小さい子にとって集団生活は疲れるし、ご両親やお祖父さんお祖母さんと一緒にいる方が子供にもいいでしょう」ん〜、なんか冒頭の厳しい言葉と矛盾しない?!　と思いながら聞いていた私。そして、誰かの「園の門は施錠するか？」との質問に「しません」との答え。理由は先生達は働いているからだそう。もし遅刻した生徒とか、何かの配達とかがある場合、施錠していたらチャイムを鳴らすことになる。チャイムが鳴ると誰かが外に見に行かなければ行けない。先生達は生徒相手に仕事しているから外に見に行かないといけないのは困る、ということらしい。参加していた父兄は皆怒るか呆れるかしていた。いくら安全なイエールといえど、大切な子供を預けるのだからセキュリティ面はきちんとして欲しい。フランスの公立幼稚園は無料だからかなぁ？（給食費、時間外の与り保育は有料）今、保育園には毎月数百ユーロ（数万円相当）のお金払ってるからちゃんとセキュリティ確保、教育指導もしてくれてるのかなあ？この保育園も同じくイエール市立ですけど…… そうはいっても幼稚園。近所の公立で充分。高いお金払って私立に行かせなくてもよい。そう思っていた私だが、やはり私立にしておけばよかった……と思ったのは言うまでもない。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ フランス旅行＆南フランスでの生活を味わえるホームステイをしませんか？我が家では、常時日本人の皆さまのホームステイを募集しています。南仏での生活を体験してみたい方、息子（２歳）に日本語で話しかけてくださる方、私と日本語会話をしていただける方、夫とはフランス語会話を頑張っていただける方など、お待ちしています。宿泊のご予約、空き状況や料金についてなど、お気軽に emikot@wanadoo.fr へEメールにてお問い合わせ下さい。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※