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戦争と留学。そして、アンザックデイ

こんにちは、コウダイです。

ついに4月も残り僅か、というよりも、ゴールデンウィークまで間近となってきましたが、本日民主党の小沢氏がに無罪判決がおりた事によって、政界は大型連休どころではなくなってしまったのではないでしょうか?

有罪が出れば、のほほんとあぐらをかいて、ゆっくり休めたかもしれませんが、日本の司法制度の在り方、政治の官僚主導などが問われる大きな裁判がひとつ終止符をうちました。検察側も全力を持ってして、立件にもちこんだこの裁判でしたが、結局の無罪判決ということになると、一体どれほどの無駄な時間とお金が費やされたのか、どのように国民に説明をするつもりなのか、気になるところです。

ともあれ、ほぼ休憩中だったような政治が、やっと再び動き出すのであれば、もう次こそ立ち止まらずに前進してほしいものです。

日本は、巨大な大型連休が控えておりますが、オーストラリアでは一歩先の4月25日に国民の休日ANZAC DAYが行われ、オーストラリア各地でセレモニーが行われました。今年は週のど真ん中でしたので、連休にはなりませんでしたが、祝日の少ないオーストラリアでは貴重なお休みです。

忘れてはならない、南半球は夏のシーズンが終わり、秋にと近づいており、オーストラリアANZAC DAYは、夏の最後のイベントでもあり、教会へ行く人、そして、ANZAC DAYにて、亡くなられた多くの兵士をしのぶ人、それぞろの思いを胸の内に秘めておもいおもいの日々を過ごします。

オーストラリアの歴史にあまりゆかりのない日本人にとっては、どうしてもただの祝日だと思われスルーされてしまうのですが、紐を解くと、ANZAC(アンザック) というのは、"Australia and New Zealand Army Corps" の略で、オーストラリアとニュージーランドの連合陸軍の日になります。

だったら、【連合陸軍の日って?】というと、アンザックデーとは、第一次世界大戦の時に、イギリス陸軍から成る、地中海侵攻軍のメンバーであったオーストラリア&ニュージーランド連合軍が、ガリポリ上陸作戦にて亡くなった多くの兵士達をしのぶ日である。

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と、なんだか話せば話すほど複雑になってしまいますので、さらに分かりやすく説明すると、ようするに。。。

イギリス部隊が、西洋のヨーロッパと東洋のアジアの境目の国と呼ばれる、トルコへの攻撃を開始する為に、入り口であるガリポリ半島へと攻撃を開始することになり、その際、志願兵として集められたオーストラリア兵士とニュージーランド兵士から成る軍隊が、アンザック兵たちという訳なのです。

カタカナで書くと、まるでガンダムみたいな名前なアンザック兵達はこのガリポリ上陸作戦で、トルコ軍に撃退され、約1万人を超えるアンザック兵がこの戦争の犠牲となりました。

今となっては、戦争の犠牲者として讃えられる勇敢な兵士達かもしれないが、それは結果として第二次世界大戦と制覇したのは、アメリカとイギリスであり、戦勝国であるという事からです。

もし、イギリスが日本のように、戦争に敗れ、戦敗国となっていたら、このアンザックデーも、A級やB級戦犯などとして、戦争犯罪者(戦犯)扱いされており祝日と言えるような日ではなくなっていたかもしれません。

ちなみに、ガリポリ上陸作戦は、英語でガリポリキャンペーンと言うのですが、なんとも素晴らしいネーミングだと思いませんか?

内容は、侵略作戦なのですが、キャンペーンという名前をつけるだけで、とてもソフトな感じがするし、なんか悪い事じゃない気すらしてきてしまいますよね。苦笑

海外留学をすると、様々な国からやってくる人たちと触れ合う事ができ、その中には戦争中の国がある事も少なくありません。日本では全く関係ないと思っていた、【戦争】の概念を、一気に覆され、2012年現在も、様々な形で戦争が繰り広げられる、【戦時中】であるという事を感じることになります。

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戦争の話って、とても複雑で何が正しいのか分からなくなるし、とても悲しいものだから、直視しずらいものですが、日本人にとって、このアンザックデーというのは、残念ながらオーストラリア生活に切り離す事が出来ない日でもあります。

もともとは、前述のようにガリポリ侵攻作戦の活躍を讃えるものだったが、その後第2次世界大戦後にはその役割が大きくひろがり、アンザックデーとは、アンザック軍が戦った全てをしのぶものへと変化してく事となります。

第二次世界大戦といえば、ピンと来る人はお分かりかもしれないが、オーストラリアと日本軍は敵国同士。

西洋の人達にとっては、悪魔のような日本軍が恐怖を運んできているという印象が強く、いつ日本に空爆をされるかとびくびくしておりました。

そしてアンザックデーには、テレビやメディアは戦争特集で持ちきりになり、日本兵の恐ろしさや空爆の恐怖を延々と流し続け、元兵士のインタビューがあったりと、これでもかと日本を憎む日でもあります。

私自身も、はじめてオーストラリア滞在中に、アンザックデーを体験し、テレビの報道を見た時はショックだったし、個人的にオーストラリアで一番苦手な日でもあります。

実際に、日本軍は北オーストラリアのダーウィンに空爆を続けていた史実もあり、ニューカレドニア周辺の南の島では多くの兵士が戦争に送られていました。サイパンと言えば、日本の戦争遺産が残っている場所dせうが、オーストラリアのすぐ近くまで日本兵は迫っていたので、じりじりと前線が近づき、日本兵の攻撃は恐怖だったに違いないと思います。

実は、第一次世界大戦の時には見方同士だったアンザック兵と日本兵ですが、良い部分と悪い部分では、何かと悪い部分が目立ってしまい、若きオーストラリア人達がどんな思いで、この日を過ごしているのかなと気になってしまいます。と、いっても今の若い子達は、戦争の事なんて興味がないのかもしれませんので、大きなお世話かもしれませんね。汗

アンザックデーに関しては、多くの親日のオージー(オーストラリア人)が

『今日は日本人は気をつけるんだぞ!』
『今日は、あまり目立つ事をして日本人だとばれると何をされるかわからないからね。』

など、アドバイスをしてくれる人もいます。

留学エージェントという立場として、恐怖を煽るわけにはいきませんが、海外に行くと見える良い部分と悪い部分の、負の部分が浮き彫りになる出来事もあり、こういった事も全て受け止める事が、留学であり、国際人としての成長に繋がるのだと考えているので、あえてお話をさせて頂いております。

こういった事実が、白豪主義とつながり、アジア人や有色人種が因縁をつけられる原因にもなっている一因でもあるわけですね。

アンザックデーでお休みラッキー!というよりも、軽く知識を持っていたほうが身を守ることもあるので、要注意ですね。

日本でも防空壕や戦争博物館など多々ありますが、世界大戦が起こったという事は、世界中で戦争が行われていたという事でもあります。オーストラリアを注意してみてみると、KOREAN WARのモニュメントも良く見かけるし、やっぱりオーストラリアは大帝国イギリス軍なのだなぁと、感じる事があります。

特に留学や2年間滞在の出来るワーキングホリデーを使ったり、移民を考えたり、長期でオーストラリアに住む場合は、様々な角度で歴史的な認識を受け止める事も大事な事だなぁ、と思うこの頃です。

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ちなみに、オーストラリア出身で、あの有名なニコール・キッドマン主演の映画『オーストラリア』を見た事がある人はいますでしょうか?

アボリジニとオージーの友情?を描くような、予告編だったのですが、映画の中では、日本人が残酷な人種として描かれております。

実はこの映画は、歴史を歪める映画として、かなり物言いを生んだ映画で、映画上では、日本軍がオーストラリア大陸に上陸して侵攻をしたとされているが、実際に"上陸"しての攻撃はしていないとされています。

真実は分からないことが沢山ありますが、歴史というものは、時として権力者や国、政治家や外交上の都合で、歪められたり、曲げられていく事もあるので、教科書に載っていることが100%真実ではないかもしれません。

教科書の上でしか学んでいない机上の空論も、実際に海外に出てしまえば通用しない事もたくさんあります。英語の授業で学んだフレーズも、いざ英語の国に言ったら、役に立たなかったという事も数え切れません。

だったら、やっぱり自らが行動を起こし、自分で道を切り開いていくしかないかもしれませんね!

■ 戦争や信実、ただでさえ英語だらけの生活では不自由なことや苦労もたくさんありますが、苦労があればあるほど、自分と向き合うことが出来る回数が増えます。留学ではたくさんの疑問や苦労がありますが、ア フォーリーフではいつでも出発後もいつでもサポートをしておりますので、ご遠慮なくご相談下さい!



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