前回、日本の人口が減っていて心配ということを書いたが、今日はこれに関連して、真剣に検討して欲しいことを書きたい。 前にも書いたが「国籍の話」。 日本では二重国籍は認められていない。国籍の異なる両親の下に生まれた子など例外はあるが、これも将来的(22歳になったとき)にどちらか一方を選択しなければならないことになっている。 たまにこちらに住む友人と話したり、私自身は息子のことで常時考える。 “多分、息子は(自分が22歳になって国籍選択を迫られるようになった場合)フランス国籍を選択するんだろうな〜。” まあこれは、このままずっとフランスに住み続けたとして……だが。 よその国に住む外国人にとって、滞在している国の国籍がないということは非常に不便で面倒だ。国と国の関係によっては、短期の滞在ではビザが不要な場合もあるが、これも仕事(収入を得る目的)で滞在する場合は必要だったりすることもあるし、いちいちそれを調べるのも面倒くさい。 フランスでは数日後に行われる大統領選挙ですごく盛り上がっているが、私はフランス国籍がないから投票権もない(余談)。 反対に、ずっと住んでいなくても国籍を持っていると(書類上)問題なく入国できたり住めたりするから不思議な話だ。 (例) 私は日本国籍。時々日本に帰省することはあっても、もう7年も日本に住んでいない。戸籍はあるが住民登録からは外れている。でも万一何かの理由で今後日本に住むことになった場合、市役所に住民登録をすればそれでOK。(在フランス領事館に帰国届けは出すが、そんなの簡単!) 息子だって、22歳未満でそういうことになれば(日本国籍があるから)簡単に住めるが、22歳以降、日本国籍を放棄せざるを得なくなった後に日本に住もうとなれば大変だ。ビザの申請、外国人登録、滞在許可証申請、更新、Etc…… どちらか1つの国籍しか持てないとしたら、当然生まれ育った国を選ぶのではないだろうか。 いくら母親が日本人でも、それまで何度も日本に行っていたとしても、日本国籍を選んでしまったらフランス国籍がなくなるというのなら、彼にとってそれは悲しすぎるだろう。きっと。 こういう訳で、1人日本国籍者が減るのである。 先の「日本の人口推計」は日本に住んでいる人の数。日本人および外国人を含む。 外国に住んでいる日本人の数は含まない。 だからうちの息子の日本国籍が消滅してもこの数には影響しない。 が、もし大人になっても日本国籍がずっとあれば、日本に住みたい、日本で働きたいと考えるかもしれない。そうすれば日本の人口減少も食い止められるかもしれない。日本の生産活動だって縮小をとどめられるかも。前回紹介した日経Web刊での記事に書かれていることが解決できるかも……。 職業(資格)によっては受験資格要件として日本国籍者というものもある。 どんなにいっぱい勉強しても、国籍がないと日本でそんな職業に就けないのだ。 そんなんだったら日本には行かない……という人が多くいそうだ。 そして日本の人口が減り、国際競争力も落ちていく…… これらは大げさな例えである。 しかし、二重国籍の何がいけないのか?なぜ二重国籍を認めないのか?どうすれば法改正なるのか?そう思ってネットで色々見ていたら、この法改正を願って署名活動をしている団体を発見。 以前発見した時はちょうど締め切った後で、署名できなかったが、今日また見てみたら再度行っている様子。2012年8月31日までの提出だ。 もしこのブログを見てご賛同いただける方がいらしたら、ぜひ一票お願いします。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ フランス旅行&南フランスでの生活を味わえるホームステイをしませんか? 我が家では、常時日本人の皆さまのホームステイを募集しています。 南仏での生活を体験してみたい方、 息子(2歳)に日本語で話しかけてくださる方、 私と日本語会話をしていただける方、 夫とはフランス語会話を頑張っていただける方など、お待ちしています。 宿泊のご予約、空き状況や料金についてなど、お気軽に emikot@wanadoo.fr へEメールにてお問い合わせ下さい。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
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