「ハラ減った、そこに飲茶があるから食おうか」
「おお、そこの飲茶1回食べようと思ってたのよ、チャイニーズの友達が言ってたんだけど、ここに有名な食べ物があるらしいのよ」
「ふーん、行ってみようか」
空いている席に付くとミャンマー人らしい住人の従業員が早速飲茶をいっぱい運んできて・・・
選ぶとそれを蒸篭で蒸して持ってきてくれます。
これが熱々で美味しい。
「えっとね、多分あれよ、あれがここの名物よ」
っと家内が指さしたのこれです。
なんていうのか分かりませんが、饅頭の中に椎茸、鶏肉 もち米のご飯などが餡に絡めて入っています。
頼むと保温器から取り出して切れ目を入れてすぐ出してくれます。
「へー美味いね、これ! なんていうか今まで味わったことがない味だね」
「これがこの店の看板メニューなんだって」
「へー・・・」 
小籠包
「これはイマイチかな・・・」
家内がいいました。
なんといっても台湾でしょ。
ピンボケですが小豆のこし餡が入った餡饅
店の入口には回転寿司にあるような、皿で値段が分かるように・・・
これじゃあんまり分からないですけど。
「英語が通じないのよ」
小籠包を頼みに行った家内が戻ってきて言いました。
ミャンマー人と中国系の女性は台湾の人でしょうか?
うーん、醤油と辛子が欲しいんだけどテーブルの上にはチリソースが・・・
どんなもんだろと思ってチリソースを付けて食べてみる。
美味しいんだけど、飲茶には合わないんじゃないかな、ということで何も付けないで食べるのが一番美味しかった。
時間は1時頃の店内
2時で終わるんだとか。
この日は二人で26リンギットでした。
場所はスリペタリン
実はこの日は車の修理にやって来まして、飲茶の店はこの看板の車の修理屋から20m位のところにあります。
左のドアの窓ガラスにヒビが入って交換にやって来ました。
ついでに車体のあちこち凹んだところや塗装が剥げたところを直してもらうことに・・・
ついでに家内は近所の眼鏡屋へ老眼鏡を作りに行き・・・
「保険が下りるかもしれないから写真を撮っとこう」
「うーん、フロントガラスじゃないと下りないとRさんが言っていたなあ」
「まあ、ダメ元で・・」
「Rさんといえばオーストラリア人と結婚するんだって、結婚式は9月シドニーでやるんだとかで招待されたよ」
Rさんは中国系マレーシア人の女性で家内の友達です。
近々シドニーに引っ越していくので、今まで住んでいたフェバーリアコンドミニアムのワンベットルームを賃貸にしたいそうです。
5階、家具付き、駐車場1台分 居間、ベットルーム、キッチン、シャワールーム、バルコニーなし。とても綺麗です。
家賃はRM1500、短期滞在も可
そうこうしているところへ修理工場の支配人がやってきました。
「部品屋に問い合わせたら窓ガラスあったよ。中国製の新品だとRM1500、日本製の中古だとRM500、どっちにする?」
中古品なんてあるのか!
「中国製の新品はどうなの? 色は?」
「うーん、悪くないと思うよ。色は透明かな」
「透明!透明のガラスは車内が熱くなるのよ。日本製の中古は?」
「ちょっと傷があるそうだ」
「傷ってどんなよ?」
「持って来るから見てみるか?」 
ということで持ってきたのがこれ。
シュシュシュっと洗剤を吹きかけてウエスで拭いて・・・
「どこに傷があるのよ、、傷なんかないよ、色もうちの車のガラスと同じだし、これにしよ」
「それじゃ凹んだところを修理して塗装して・・・いつ終わるの?」
「明日の夕方だな」
「明日の夕方か、、、今日は木曜日、、ちょっと待って、プレイバックby山口百恵、今日はガラスの交換だけで、これからJPJに行くから乗って行って明日また持ってくるから。 土曜、日曜もやってるよね」
「やってるよ」
JPJはまあ日本では運転免許センターのようなところです。
実は家内が運転免許証を無くしまして・・・
そこで窓ガラスを取り付けてもらって代金を払いシャーアラムのJPJへ。
チェラスにもJPJがあって、この修理屋からはそちらのほうが近いんだそうですが場所が分からないのでシャーアラムに行くことにしました。
JPJに着いて建物の2階へ。
「ウワー、いっぱいだよ」
皆免許証を無くしたのか、その日は申請者がいっぱいで、、ナンバーカードを見たら家内の番までは前に50人もいます。
窓口はと見れば11もあるから家内の番がくるのも早いかなと思ったらJPJの女子職員がいるのは5箇所
それものんびりムードで・・・
「まったく、窓口がいっぱいあるんだからみんな出てきて働けよ、5時まであと1時間10分しかないじゃないよ」
不注意で免許証無くしたお前が言うなと・・・
「こんなに待っている人がいて今日中に皆やってくれるのかね」
「これがね、仕事の終わりが近づくと彼女たちも、そろそろ終わりだから頑張るかってヤル気がでて急に仕事が早くなるのよ」
かなり待って、やっと家内の番がきました。
「免許証無くしたので再発行してもらいたいんだけど」
「パスポートと警察に出したレポートのコピーは持ってきた?」
「はいこれです」
「最近パスポート更新しましたね。古いパスポートのナンバーは?」
若いマレー人の女性が家内のパスポートを見ながら言いました。
「あっ、そうか、古いパスポートのナンバーは今分からないんだけど・・なんとかなりませんか」
「ダメなんです。古いパスポートの番号をパソコンに打ち込まないとあなたの免許証のデータが出てこないんですよ」
「ええ!絶対ダメ?」
「残念ですが・・」
「困ったわ、パスポート更新したらJPJに届けなきゃならないことは知ってたんだけどね。 ちょっと待ってね、古いパスポートの番号知る方法はと・・・・お父さん日本人会の電話番号分かる?」
「分からん、携帯電話にも入れてない」
「なんで、入れとかないいのよ。まったく!」
「なんだよ、誰のせいで此処に来てると思ってんだよ。日本大使館なら入ってるから電話して聞いてみろよ」
「日本大使館は教えてくれないんじゃないかなあ」
「ダメ元でしょうよ」
ということで家内は大使館に電話しまして・・・・
「もしもし、あの古いパスポートのナンバーを教えていただきたいんですが、、えっ、個人情報だから教えられない? それは分かるんですが、そこをなんとか、、え、私の名前ですか? 〇〇△子です。 えっ? 生年月日と緊急連絡先?」
それやこれやで日本大使館の職員の方のご理解のおかげで古いパスポートのナンバーを知ることが出来ました。
「今電話で話した大使館の職員は日本人じゃなかったわ。 個人情報だから教えられないと言っていたけど教えてくれて助かったわあ」
マレー人のJPJ職員はパソコンに家内の古いパスポートのナンバーを打ち込み「はい、OK、これで大丈夫です」
パスポートのナンバーさえ分かれば免許証が出来上がるのも早いこと早いこと、あっと言う間です。
「お前も免許取ったんだから帰りは運転してくれ」
このあと保険会社と銀行と・・・
今日は無理だ。
そして日付は変わってPWTCの銀行へ。
PWTCでは毎年恒例のMTTAフェアを開催中でした。
今年はまず日本に行く予定なので今回のMTTAフェアはとりあえず用なし。
銀行の用事が終わって再び修理工場へ車を持ち込みました。
「凹んだところを直して、剥げたところ直して料金は幾らだっけ?」
「RM1200だよ」
「いままで何人もお客紹介してるよね。料金は幾ら?」
「RM1200」
この凹みは駐車中にやられました。 
ついでにオイル交換、足回り点検してもらうことにして、それでもRM1200
安い、それにしても安い。
それから昨日のお昼に食べた飲茶をまた食べに行きました。
やっぱり美味しかった。
その後車は修理工場に預けたままでタクシーをつかまえて家に帰りました。
道案内と思ってタクシーの助手席に乗るとダッシュボードの上に小さな手の置物が・・・
「これはなんですか?」
「ブッダ、ハンド」
その近くに孫の手にしては短い物が置いてあったので聞いてみました。
「これもブッダ、ハンド?」
伸び縮みする孫の手でした。
家に付くとお隣ではインド系の水道屋が今日も水道管の修理中でした。
プシューーー
家に戻って間もなく外から異様な音が聞こえてきました。
なんだろう・・・・
玄関のドアを開け外を見ると水道屋が勢い良く吹き出す水にびしょ濡れになりながら水道管の元栓を閉めていました。
わー、楽しそう♪
小さな子ならそう言って喜びそうです。
廊下は水浸し・・
やってくれたかという感じで。
水が止まったので見てみると水道管の一部がポッキリと折れていました。
なんだよ、我が家に来ているパイプじゃないか!
元栓を閉めた水道屋は結構堂々として「これ、折れたぞ」
おめえ、これ折れたぞじゃないだろ。おめえが折ったんだろう。
普通申し訳なさそうな顔しないかあああ!
まあここはマレーシア、文句を言ってもしょうがないですから、こういう時はグッと堪えてこう言います。
「ノー プロブレム」
まあ、程なく折れたパイプの交換が始まったのでそのうち水も出るだろうし・・・
それから2時間ほどしてパイプの修理は終わったかなと思って出てみるとどうやら終わったようです。
「いいか、パイプは交換したけど接着剤が乾くまでバルブを開けるな、乾くのに2時間くらいかかる。7時、7時になったらこのバルブを開けろ。そーっと、そーっとだぞ」
なんで偉そうに君が言うのよ。
この災難の元凶は君でしょう。
などと思っちゃいけません!
笑ってこう言いましょう。
「OK、ノー プロブレム」
そして夜7時
言われたとうり、そーっと、そーっとバルブを開けると・・パイプのつなぎ目から水がボタボタと漏ってきます。
その時お隣の奥さんが出てきて・・・・
「うちの水が出ないんだけど、どうしたのかしらね」
あいつめー、お隣さんちの水道管のバルブも閉めっぱなしで帰りやがった!
ポタポタと水が漏るところの下には大きなバケツを置いて・・・
「これじゃ困るからお隣のオーナーに電話して、明日水道屋に来てもらうようにしよう」
隣のオーナーは最近近所のコンドミニアムに引っ越していったばかりです。
賃貸にするというので私が連絡先の電話番号を教えてもらっていたのでした。
ということで家内が隣のオーナーに電話
「分かったって。明日水道屋が行くようにするって・・」
その後程なくお隣のオーナーから電話がきまして・・・・
色々と話していた家内が電話を切ってから言いました。
「水道屋がね、腕を怪我して明日は来れないんだってよ、明日は土曜日、ちょうど都合よく腕に怪我したもんだわねえ」
あいつめ、、100%ピュアな見え透いた嘘を!
まあ我が家の水がストップしたって水道屋は困らないだろし・・・
俺達のことなんかどうだっていいんだ・・っとイジけてきたり・・・
これも人生の修行だと思って・・・
まあ私はもう既に修行が必要ない域に達して・・・
ピンポ~ン
その後30分ぐらいして隣のオーナーの若者二人がやって来ました。
「申し訳ないです。明日午前中に水道屋に必ず来るように言いましたから・・・」
「まあ、仕方がないから、気にしなくていいよ」
今夜は夕飯の後片付けを終えてシャワーに入ったら我が家に来ている水道管のバルブは閉めることにしました。
買ったばっかりの湯沸かし器が壊れてしまいました。
買ってから2週間くらいです。
まあよくあることです。
お茶は鍋でお湯を沸かして飲めばいいんだし・・・
ノー プロブレム!
おわり