ここ最近で一番の山場だったポスドク君の論文も仕上がり,週末は本当にゆっくり出来た.
土曜日には元地理学専攻さんとボトルレイクのMTBコースへ出かけ,さらには家族でお宅にお邪魔して楽しい一時を過ごさせて頂いた.
そして,来週は予定通り氷河地形調査に行くことが出来そうだ.
ところで,以前もふれた日本の研究系予算だが,どうやら大きな局面を迎えているようだ.
これまで大学の運営費交付金は毎年1%程度減額されてきたのだけれど,来年度の概算要求は各省庁予算の一律1割削減の影響を受けてさらに大きく減額された.
一方で,新設された「元気な日本復活特別枠」の予算枠で,不足分の大学関連予算が要求されている.
文科省もえげつなく,研究開発と人材育成部分をこの予算枠に持ってきて,この国の展望・方針に判断を委ねようとしているのだろうか.
ただ,当然ながらこの予算枠には各省庁から多くの要求が出されており,もし「元気な日本復活特別枠」の要望が通らない場合には、大学の教育研究活動・学生支援等に甚大な影響がでることになるだろう.
僕らの南極観測予算もこの枠に含まれていて(下の2番),この予算が通らない場合には昭和基地の維持も含めて日本の南極観測自体はかなり厳しい状況に追い込まれることになる.
もちろん,それが将来を見越した上での日本の判断というなら仕方無いが,一旦途切れたら再び始める事は非常に困難だということをよく理解した上で判断を下して欲しいものだ.
以下は文科省が提出している予算.
1.学生支援機構奨学金、授業料免除関係
事業名:学習者の視点に立った総合的な学び支援及び「新しい公共」の担い手育成プログラム
2.国立大学法人運営費交付金特別経費(プロジェクト分、基盤的設備整備分)関係(大学共同利用機関法人の特別経費を含む)
事業名:「強い人材」育成のための大学の機能強化イニシアティブ
3.科学研究費補助金、学術振興会特別研究員関係
事業名:成長を牽引する若手研究人材の総合育成・支援イニシアティブ
ちなみに,「元気な日本復活特別枠」予算は,以下のホームページで一般からの意見を受けて優先順位付け(通称「政策コンテスト」)をするらしい.
もし興味のお持ちの方はアクセスしてみて下さい.
http://seisakucontest.kantei.go.jp (10/19まで)
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