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自転車のゴースト

こんにちは、コウダイです。

少しずつ暖かくなり、外に出るのがおっくうじゃなくなってきましたね。自転車に乗っていても、風が少しずつ暖かくなってきているので、気持ちが結構楽になってきました。

そういえば、自転車といえば、英語ではBIKEでしたよね。頭の中ではわかっていても、実際に留学先や海外旅行の際に、"Do you have a bike?" バイクを持ってる?なんて聞かれると、ちょっとドキっとしてしまいますね。

『オー、ノー、私免許持ってないのよー』といってしまいそうだと思いますが、バイクはあくまで、自転車の事です。

英語を喋っている現地の人たちからしたら、Bikeという単語が、まさかオートバイの事を示すなんて、万が一にも思っていない為、『え、日本では自転車に免許がいるの?』と驚かれる事間違いなしですが、これは、日本語の外来語という文化が作り上げてしまった、英語を学ぶときの『負の遺産』のひとつです。

こんな簡単な事もわからないなんて、、とショックを受けていても仕方ないので、『日本人が間違いやすい単語』のひとつとして、割り切ってしまいましょう。

さて、バイクといえば、先日、産経新聞の記事で紹介されていた、"ロンドンのゴーストバイク"とタイトルがありました。

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ゴーストバイク?日本語にしたら、お化けの自転車でしょうか?

実はこれ、自転車事故で命を落とした犠牲者を弔う為にはじめられたムーブメントだそう。

日本でも、事故のあった交差点に花束が置かれていたりしますよね。海外では、交通事故現場などには小さなな十字架が置かれ、そこに花が手向けられています。

ハイウェイを颯爽と走っている時でも、横目にちらっと見えてしまったら、思わず黙祷してしまいそうなのですが、目つぶり運転ほど危険なものはないので、ふっとここは事故現場なんだな。と感じて下さい。

欧米諸国の国では最近、温暖化や環境問題、また健康志向ブームなどのおかげで、自転車に乗る人口が増え続けており、年々自転車愛好家、もといバイク愛好家達が増えているそうです。

欧米の多くの場所では、ヘルメットの着用が義務付けられており、歩道を走る事が禁止されています。

『自転車の歩道走行が禁止されている』と、言えば、日本もそうだったのは覚えていますか?

過去ログもご参照下さい⇒『自転車は車道を走ろう』

少し前に、ピストなるブレーキなし自転車が問題になり、"自転車の交通ルール取り締まり規制に力をいれ、警察が本腰をあげてとりしまっていく。"という意気込みを見せた事がありました。あれは一体どうなってしまったのか?警察といえど、結局、日本じゃ一時的な流行で終ってしまったのか?と一抹の不安がよぎります。

しかし、イギリスなどではヘルメットの着用が義務付けられているといえ、なぜ事故がなくならないのか?という疑問もあります。

それには都市開発や行政上でも大きな問題があり、自転車の為のケアが行き届いていないという現実があるようです。

自転車人口は増え続け、自転車を乗る為の環境の改善が必要だとされているのにも関わらず、自転車専用レーンが増えなかったり、車のスピード調整や交差点の問題など様々です。

日本では、京都の自転車レーンが青すぎる!という事で、急遽街の雰囲気に溶け込むように赤茶に塗りなおしたという話がありましたよね。塗り替えには650万円もかかったそうで、勿体ない限りですが、もっと行政は事前に市場調査を行うべきだった、に尽きますね。

このロンドンで始まった、ゴーストバイクというムーブメントは、市に、そして行政と国に自転車環境の改善を訴えかける、"静かなる抗議活動"のひとつだそうです。

真っ白に塗られ、花束にデコレーションされたバイクは、自転車愛好家の尊い命が奪われた事を静かに伝え続けています。

自転車のムーブメントは、ロンドンに限らず世界中の都市部で増え続けており、環境保護の観点や有限資源である石油に頼らない新しい生活スタイルとなってきました。

日本でも震災後、ガソリンがなくなり大騒ぎになり、ついでに自転車も売り切れるという現象が起きました。そういう意味では、自転車の環境を改善する、というのは日本の都市部の大きな課題でもあると思います。

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ロンドンの次期市長選のハイライトのひとつはこの自転車環境の改善ともいわれ、静かに見守るゴーストバイク達が少しずつ人々の心、メディア、そして政治までを突き動かす原動力ともなっているようです。

東京でも、特別な道で無い限り、自転車が歩道を走る事が法律で禁止されており、車道を走らなくてはいけません。また、車道の逆走などは言語道断であり、多くの事故をもたらす原因となり、モラルの低下を招いています。

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急いでいるのは分かりますが、これが老若男女問わずに氾濫しており、子供を乗せたお母さんが、電気自転車で車道を逆走している姿を見ると、世も末だなと思ってしまうのは私だけでしょうか?

警察が取り締まりを強化すると発表したにも関わらず、恐らく予算がないのかわかりませんが、結局警察官も歩道を走り、法を犯す始末では、モラルも何もありませんよね。

自転車を乗る人のモラルが悪いと言われても仕方ないのかもしれませんが、それを言ったら車を運転する人達の"車道を走る自転車に対する(法を守る)"モラルもゼロに等しく、無駄に幅寄せしてきて、脅かしてくる車がいるのも事実です。

これでは、車道は走るなと言われているようなものです。

【誰も何も言わない。】それが、日本の文化であり美徳なのかもしれませんが、グローバルな視点で見たら、意見を言えず自己主張が出来ない役立たずの人間。として、終ってしまいます。

もちろん、サラリーマンを目指しているのであれば、波風を立てないのが一番かもしれませんが、波風を立てて、出る釘のように打たれる社会では、いつまでたっても前進がありませんね。

海外に視点を向けると、今まで気づかなかった事が山ほどあります。一体、何故気づかない事がたくさんあるのでしょうか?それは、きっと世界は広いから。ですよね。^^

海外生活経験を通して、新しく住みやすい国に変えていくのは私達自身です。行政でも政治家でも、国でもありません。私達市民ひとりひとりの努力からなのでしょうね。

アラブの春ではありませんが、自転車の春を見る為にも、密かにゴーストバイク運動が日本でも広がっていく事を祈るばかりです。

■海外に出て視点を広げたい。そして、広げた視点は、『あぁ、海外は良かったな』ではなく、日本もこうなろう!という気持ちを持つ留学生を育てていくのが、ア フォーリーフのモットーです。




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