書くべきか、書くべからずか、と少々考えましたが、やはり書くことにしましょう。
金曜日の夜に、ある男子学生から電話を受けました。
財布を落としてしまったとの報告でした。
財布はコピー物なので価値の高い品物ではないと聞き安心しました。
現金も多く入れていないと聞き安堵しましたが、購入したばかりの81ドルもする10月定期と銀行カードが財布に入っていると言います。
彼は、これで定期の紛失は3回目です。
私は、翌日の土曜日に彼を連れて銀行が開く朝8時に行き、新しい銀行カードを作りなおしました。
これで、銀行口座は安心です。
彼から、「帰国生の見送りに空港に行くのでサレーセントラル駅で皆と9時に待ち合わせをしているので、バス代をセーブするために連れて行って欲しい。」と頼まれました。
私は帰国生のピックアップのために、10時に再びここに戻ってくる必要がありましたが、バンクーバーの定期事情は、日本の様に10月2日に購入した定期が11月1日まで有効ではなく、1ケ月定期として販売されているので、10月定期の有効期間は10月1日から10月31日で、例え10月1日に購入しても10月20日に購入しても定額代は81ドルなのです。
この子は今日もバスと電車に乗って空港に行くのであれば、今日新しい定期を購入させた方が無駄はないと考え、私は定期を買いに連れて行き、その後サレーセントラル駅まで送って行ってあげました。
今日、出社すると、オフィスの留守電にメッセージが入っていました。
親切な人に財布が拾われていて、「サレーセントラル駅のセキュリティオフィスに預けておきます。」とメッセージが残されており、放課後に生徒自身に取りに行ってもらいました。
スタッフは、彼が新しく購入した定期を無駄にしない様に、KGICでまだ定期を購入していない生徒を必死に探し1名を見つけました。
その学生に、彼の定期を購入してもらえる様に交渉し成立。
彼には、「定期を買ってもらえるから定期を頂戴。」と言うと、驚くことに「今日定期を忘れてきた。」と言います。
「え?どうやって今日登校したのか?」と聞くと、「現金で乗車した。」と言います。
結局、手元に定期がないので、交渉は不成立となってしまいました。
スタッフは出来る限りのことを必死に行い全力で生徒たちをサポートしています。
それでも、本人に成り代わることは不可能なのですから、サポートには限界があります。
しかし、この学生は凄く良い子なのです。
不良でもなく、人懐こく、先生やスタッフからも可愛がられています。
ただ、注意力が欠陥しているとは言わざるを得えないでしょう。
これを克服すると考えるのは、非常に難しい。
保護者、先生、スタッフ、周りの大人が彼を理解し、彼の良いところを見つけそれを伸ばすことが最善なのかもしれません。
怒るだけでは何の解決も生まれませんので、私たちが今出来ることは、彼の英語力を伸ばす、通信過程をこなし高校卒業資格を取得してもらう。
これに全力を傾けます。
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