サントス港をモンチ・セハーの丘の上から眺めた後、
サントスに栄華をもたらしたサンパウロのコーヒー景気の時代(1900年前後)にタイムスリップなどもしてみたくて、港近くにある
コーヒー博物館(Museu do Cafe)
R. XV de Novembro, n°95 Centro CEP:11010-151
Tel:(13)3213-1750
*詳細はHP
をご覧ください。
を訪れました。
以前訪れた方からも「なかなかいい博物館だったよ」と聞き及び、ぜひにと思っていたのです。
*先日の、サントス観光(サンパウロのお隣の市)の続きです。('-^*)/
先日の記事「港萌え!?サンパウロからサントス港見学へ」はこちら→★
「コーヒー博物館」は、もともとコーヒー取引所だった建物が、今は博物館となっていて、中ではブラジルのコーヒーの歴史と今が学べるようになっています。
コーヒー収穫用の器具や抽出機械などの展示のほか、
1800年代半ば頃から急速に発展したコーヒー生産を支えてきた人々や、当時の街の様子を写した写真などもたくさんあり、
本当にタイムスリップできた気分でした♪
↓取引所だった当時、コーヒーの価格を取り決めていた会議スペースが残されていました。
標高の高い高原地帯のサンパウロは、コーヒー栽培に非常に適した土地だったそうで、
それまで「首都」となっていたリオ・デ・ジャネイロやサルバドールに対して、
「地方都市」の一つにすぎなかったサンパウロの発展のきっかけとなったのが、コーヒー。
そしてサントスも、サンパウロで取れたコーヒーを世界中へ輸出するための港として繁栄したという歴史があります。
エントランスホールにはこちらのオリジナルコーヒーがいただけるカフェがあり、
私たちはエスプレッソのホイップクリーム付きにトライしましたが、
上質なコーヒーのお味はしっかり味わえるものの、私たちには少々強すぎて、
山盛りのホイップクリームを全て盛っても、半分ほどしか飲みきれませんでした・・・。
*普段、アメリカンなごくごく薄いコーヒーしかいただかないものですからf^_^;
エスプレッソ好きの方なら「濃い味わいが最高☆」とおっしゃることでしょう。
それほど大きな博物館ではありませんし、小難しい展示などもほとんどありませんので、
気軽にふらりと立ち寄っても、飽きずに一周できると思います。
もちろん、コーヒーが大好きな方、ブラジルの歴史に興味がある方なら、じっくりとお勉強するのも♪
ちなみに私は、ちょうど訪れる直前に、
『ハルとナツ(NHK放送80周年記念ドラマで、ブラジルへ渡った日本人移民の物語です)』
の本を読んだばかりで、
まさにブラジルがコーヒー景気で沸いていた1900年代始め頃に、サンパウロのコーヒー農園で働いていた日本人移民の方々の、痛ましいほどご苦労された姿が脳に焼きついていたので、
思わず、いろいろな想像や思いにふけってしまいました。
↑当時、コーヒー農園で働いていた日本人移民のご家族が集合して撮影したらしいお写真もありました。画像では小さくて分かりにくいのですが、数名を除いてほぼ全員、日本人。
歴史ある建物そのものも、趣きがあって素敵です。
それぞれの楽しみ方もできる、素敵な博物館だと思います。
↑写真の隅には「運河の開通式 1907年 Pedro Troncoso(撮影者のお名前?)」とありました。今のブラジルでは考えられないほど、全ての人々が正装していますね(^~^) 内陸からの貨物を船のある港に運ぶため、サントスにはたくさんの運河がありました。
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