日本からアメリカに渡って約12年程過ぎた頃、私達は長く住んだ第二の故郷サンノゼというカリフォルニアから車で6時間程に位置する新しい場所へ初めての引っ越しをしました。
今回は、私の実体験からアメリカで引っ越しする手順や引っ越しのポイントなんかをまとめます。
日本とアメリカの引っ越しの違いってあるの?
日本とアメリカって生活習慣とかほぼほぼ真逆なので色々違いが合って手こずったよ(笑)。
アメリカと日本での引っ越しの違いとは?日本:日本では、引っ越し業者が非常に手厚いサービスを提供します。荷物の梱包、輸送、家具の設置、さらにはお掃除まで一括で請け負う業者もあります。また、「引っ越し挨拶」の習慣があり、新しい隣人に挨拶や粗品を持参することが一般的です。
アメリカ:アメリカの引っ越し業者は基本的に荷物の運搬が中心です。梱包や家具の組み立てなどは自分で行うことが求められる場合が多いです。また、引っ越し後に隣人へ挨拶をする習慣は地域によりけりですが、必須ではありません。
引っ越しの規模と距離日本:日本は国土が比較的狭いため、長距離移動が少なく、近距離での引っ越しが多い傾向があります。
アメリカ:アメリカは広大な国土を持つため、州をまたぐような長距離引っ越しも一般的です。そのため、大型トラックや特殊な輸送手段が必要になる場合もあります。
費用と予算日本:引っ越しの料金は比較的透明で、業者同士の競争が激しいため、見積もりの際に細かく比較することができます。また引っ越しする距離が近い場合が多いので割安で引っ越しが可能な場合が多いです。
アメリカ:アメリカでは引っ越しの費用がかなり幅広く、業者によっては見積もりの精度が不明確な場合も。DIY(自分で引っ越しトラックを借りて運ぶ)を選ぶ人も多いです。
引っ越しするタイミング日本:3月と4月は新学期や新年度に合わせて引っ越しのピークシーズンです。
アメリカ:夏が引っ越しシーズンとして人気があり、特に家族連れの場合、学校の学年変更を避けるためにこの時期に引っ越すことが多いです。
アメリカの学校は9月から始まる場所が多いので、9月以降~2月位までの冬シーズンはホリデーシーズンでもあり引っ越しする人が減ります。
◯その為、家賃の相場なども比較的冬に落ちやすい傾向があります。
アメリカでのはじめての引っ越しの経緯は?
私達の場合は、サンノゼから車で約6時間(350マイル)の距離を移動しました。
サンノゼの生活があまりにも金銭的に厳しくお金に余裕がなかったので新しい場所に引っ越しを決めていました。
幸い、比較的近くで新しい仕事が見つかった為子どもが大きくなる前(学校が始まる前)に新しい土地へ移ることを決意しました。
※過去に一度同じアパートから別の部屋に移動する小さな引っ越しを経験して居たのですがその際は家具もほとんどなくStudioから1ベッドルームに移動するだけだったので費用は数百ドル(確か300ドル)もかからなかったかなと思います。
がたいの良い二人の男性が1・2時間で全て運び出してくれました。移動も必要なかったので車も必要ありませんでした。
アメリカでの引越し業者の探し方.png)
アメリカ内で日本の業者とアメリカの業者の二者からまずは選ぶことが可能です。
日本人向けの日本企業が運営する引越し業者は、駐在の方や日本に帰国する人の引っ越し以来が多い為、時期にもよりますが三ヶ月前まで予約が多い場合もありまた値段も現地の引っ越し業者に比べて2・3倍程高いイメージがあります。
私の場合も見積もりを貰う段階で、日本の企業に3件程電話で確認しましたがどこも割高だった為アメリカの現地の引越し業者を利用しました。
私達の場合は長期運転が必要だったのと家具を捨てずに全部新しい家に持って行きたかった為、自分でトラックを借りて運転することも出来ましたが事故や慣れない運転の心配もあったので引越し業者に頼むという選択の一択しかありませんでした。
オンラインやアプリでのリサーチ
アメリカでは引越し業者の事を「Mover(ムーバー)」と呼んでいます。Moverと検索すると沢山の引越し業者がヒットします。
レビューサイトを活用
YelpやGoogle Reviewsなどで、地元の引っ越し業者の評価を確認しましょう。
比較サイトを利用
複数の業者を比較できるサイト(例えばAllied Van LinesやU-Haulなど)を使うと便利です。
見積もりを複数取得
業者に連絡して、無料見積もりを依頼しましょう。複数の業者から見積もりを取ることで、価格やサービス内容を比較できます。
※最近の引っ越しアプリは事前に距離と部屋の大きさを指定すると見積もりがすぐに出たりする便利な引っ越しアプリもあるのでそちらもオススメです。
口コミや紹介を活用
友人や同僚、近所の人におすすめの業者を聞いてみるのも良い方法です。実際に利用した人の意見は信頼できます。
サービス内容を確認
梱包、輸送、家具の組み立てなど、どこまで対応してくれるのかを確認しましょう。また、保険の有無や保証内容も重要です。
引っ越し当日のトラブルを避けるため、業者のスケジュールやトラックのサイズなども事前に確認しておくと安心です。
※とにかく見積もりにはちゃんと目を通して大体荷造りは時給になるので何人の人が来てどれ位の費用がかかるのかなど確認すると良いです。
注意:業者によっては事前に一時預かり金を入れるシステムもあるので引っ越しをお願いする日が決まってなくても大体アバウトなスケジュールが決まっている場合は早めに一時金の数百ドルと一緒に仮予約を入れておきましょう。
当日までに荷造りを行おう
アメリカでは、主に段ボール(Cardboard box)やガムテープ(Shipping Tape)など荷物をまとめるのに必要な物は事前に自分自身で手配する事が一般的です。
◯荷造りをしてくれるサービスもありますが、更に値段も高くなるのでオススメしません。
自分自身で
U-Haulや
Home Deptなんかで先に買っておいて引っ越し当日までに段ボールに詰めておくとトラックに荷物を乗せる時間もかなり短くなるので節約になります。
ベッドのマットレスなどが汚れるのが嫌な人は、マットレスカバーなんかも売っているのでそちらを利用すると便利です。
最近は、食器を包む柔らかい梱包材も一緒に
U-Haul等で売っているのでそちらに出向いって直接大きさや目で確かめて段ボール(Cardboard box)を事前に入手しておくと引っ越しがスムーズに行えます。
何日前に引っ越し業者に予約したら良いのか?
.png)
引っ越しのシーズンにもよると思うのですが1ヶ月前位で問題ないのかなと感じました。
私達が引っ越しをしたのは10月中旬で特に忙しいシーズンではなかった為、実際にお願いした現地の運送会社の人から二週間前で良いよと言われて引っ越しする日の2週間前に本予約を入れた記憶があります。
私達の場合は、10月中旬~下旬に引っ越しが決まっているのに新しいアパートがなかなか決まらず引っ越しの一週間前位まで粘って今住んでいるアパートを決めました。
その為、アパートの入居日がギリギリまで分からずに引越し業者の方に大体の日付しかお伝え出来なかったのですが引っ越しシーズンではなかった事もあり2週間前と言われていましたが1周間前位に確実な日程を伝えましたが快く待ってくれました。
業者のスケジュールや走行距離・混み具合にもよりますが、現地業者の場合は比較的空きもあり引っ越し日の予約もそれほどタイトな感じはしなかったです。
失敗しがちな日本とアメリカの引っ越し手順の違いとは?
今回の引っ越しは奇跡的にうまく行ったので良かったのですが、私達がアメリカに来てから初めての大型の引っ越しだったので日本のやり方のまま引っ越しを強制突破させてしまいました(笑)。
実際に現地アメリカでの引っ越し手順で、私達の様に長距離が必要な場合はまず一旦荷物を預かってくれるコンテナを利用する方法が一般的のようです。
まだアパートを決めていないうちに現地のコンテナサービスを利用して一時的に荷物を保管してホテルに泊まるそうです。
※アパートを見ずに遠方からでも賃貸契約をする方法は日本式でのやり方なのだそうです。
アメリカでは現地で実際に足を訪れて物件を見てから賃貸契約を結ぶ方法の方が一般的だそうです(後から聞いたのですが)。
私達の場合は、1ヶ月の家賃が1ヶ月前の掲載金額から200ドルほど下がっていて恐らく人気があまりないアパートだったせいかオーナーも全く足を運ばずに電話一本であとはテキストだけでやり取りをしたのですが問題なく新しい部屋を借りることが出来たのですが知人に後から無謀だと言われました(笑)。
日本とアメリカでの引っ越しの違いがまさにここにありました!
引越しの際の注意点について荷物の整理不要な物を処分したり、リサイクルや寄付を検討したりすることで荷物を減らすことができます。
※あまりにも長距離の引っ越しの場合は逆に全ての家具を売ってしまって新規で買い揃えたほうが安い場合もあるのでそちらも検討が必要!
梱包の工夫ラベル付け:箱に中身や部屋名を書いておくと、搬入後に整理しやすくなります。
貴重品は分ける:貴重品や重要な書類は手荷物として別にしておくことをおすすめします。
壊れやすい物の保護:緩衝材(バブルラップなど)を使用して壊れやすい物を保護します。
手続き関連住所変更:郵便局や銀行、保険会社などに新しい住所を伝える手続きを行います。DMVの住所変更やウォターデリバリーサービスなどある方も住所変更をお忘れなく!
公共サービスの移転:電気、ガス(ガスはアパートだと不要な場合が多い)、水道(アパートの場合は家賃に含まれており既に開通されている場合が多い)、インターネットなどの移転手続きを事前に完了させましょう。事前に行えない場合は当日速やかに手続を完了させましょう。
引越し当日の注意業者への指示:どの荷物をどこに運ぶかなど、業者に分かりやすく指示を出します。
最終確認:引越し前の住居で忘れ物がないか確認します。
アメリカで引越し業者にチップを払う場合、一般的な目安とは?
引越し作業員一人あたり: 半日作業の場合は10~20ドル、1日作業の場合は20~40ドル程度が一般的です。
全体の費用の割合: 引越し費用の15~20%をチップとして渡すこともあります。
チップは、作業の質や満足度に応じて調整することができます。また、現金で渡す場合は、封筒に入れて手渡しするのが丁寧な方法です。
特に大変な作業をしてくれた場合や、予定外の対応をしてくれた場合には、少し多めに渡すと感謝の気持ちが伝わります。
引越しの規模や地域によっても異なる場合があるので、状況に応じて判断してくださいね!
実際に今回の引っ越しでかかった費用とは?
冒頭でも説明しましたが今回約6時間程の距離にある新しい新居への引っ越しにかかった費用は、$3,787.45となりました(2023年10月時点)。
確か見積もりでは2.500~ 3.000ドル位だったかと思いますが概ね大満足です。
私達のお願いした引っ越しの内訳は、1ベッドルームから2ベッドルームへの引っ越しで約350マイルの中距離引っ越しでトラック1台の業者2人のプランでした。
梱包はこちらですべて行いましたが、トラックに乗せる作業に約2時間その後約6時間の運転をして頂き、次の日に新居への荷物運搬を含む2日間に渡る引っ越しプランです。
新居の受け渡しが次の日だったので前日に現地入りをしてその日はホテルに宿泊しました。
業者さん二人も恐らく同じくホテルに泊まって2日に渡り完璧な作業をして下さいました。
新しく旦那がお世話になる会社から引っ越し費用を5,000ドルまで支給して頂いたので個人負担は実質なく初めての引っ越しも無事に完了する事が出来ました。
※サンノゼ価格だったので恐らくちょっと割高かもしれませんが・・・。
万が一良い新居が見つけられなかったら
万が一、新しい新居がなかなか見つからなかったらとりあえずマンスリーアパートに一旦引っ越すのも手かもしれません。
私達は今回は無事引っ越しが出来たので利用しませんでしたが本当にギリギリだったので最悪見つからなかったらマンスリーアパートも視野に入れていました。
まとめ
アメリカと日本の引っ越し手順ってちょっと違いがあって初めての長距離の引っ越しはドタバタだったけどなんとか何時も通り力技でやり遂げたので良かったです(笑)。
ドタバタアメリカ生活まだまだ続きますが、是非皆様のアメリカ生活に役立つ情報が一つでもあったら嬉しいです。
アメリカではじめての引っ越しお疲れ様!
日本式で引っ越ししてしまったけど結果オーライ(笑)。
2012年の冬からカリフォルニアに移住したそこら辺にいる日本人。
結婚を機に英語が全く話せない英語ゼロからの渡米を経験し、語学学校への留学を経験し現地で現在在宅で仕事をしています。
アメリカの現地ブログが少なく、ビザ申請や移住関係の体験を基に私の様に海外で暮らす人々(主にアメリカ情報)へ分かりやすく現地情報を発信したいと思いこのブログを立ち上げました。拙い初心者のブログですが是非読んで下さると嬉しいです!
続きを読む