現地メディアなどによると、バングラデシュ首都ダッカの裁判所は1月1日、ノーベル平和賞の受賞者ムハマド・ユヌス氏が設立した法人の従業員の一部を正規に雇用していなかったなどとして、労働法違反の罪で、禁錮6か月の有罪判決を言い渡しました。ユヌス氏は、「犯していない犯罪で罰せられている」としており、今後控訴する意向です。また、ユヌス氏は、判決宣告後に保釈が認められたようです。
ユヌス氏とは
ムハマド・ユヌス氏は、バングラデシュの金融機関「グラミン銀行」の創設者。
貧困に苦しむ人々に無担保で小口の資金を融資する「マイクロクレジット」(無担保小口融資)と呼ばれる制度を考案したことで2006年にノーベル平和賞を受賞しました。
東京五輪の開幕式では、「オリンピック月桂冠賞」を受賞し、ビデオメッセージで登場しました。
バングラデシュでは1月7日、総選挙が予定されていますが、政権側は、野党の幹部を次々に拘束するなど強硬な姿勢を示しています。
今回のスピード有罪判決の背景には、国民から非常に人気の高いユヌス氏を脅威とみる政権の意向が働いたと思われます。現地メディアは、「ほかの労働法違反に関する裁判は、カタツムリのようなスピードで裁判が進んでいるのに対し、今回のユヌス氏の裁判は異例の速さだ」と指摘しています。
なお、ユヌス氏はかつて政界入りを目指したことで、ハシナ首相と関係が悪化していました。
元旦からこういうニュースを見ると、うんざりしますね(’A`)
実際には司法の独立も実現できていないような国で、まともな選挙が実施できるはずがないですし、今後も与党のアワミリーグがいろいろと露骨な嫌がらせを行うのでしょう・・・
総選挙まで1週間を切りました。
これ以上、バングラデシュの治安が悪化しないことを、願うばかりです。゚(゚*´Д⊂
投稿 ノーベル平和賞ユヌス氏にバングラ裁判所が禁錮6か月の有罪判決 は バングラメモ に最初に表示されました。