バングラデシュ北部の水没した農村で船を教室代わりにし、家庭の事情で満足に教育を受けられない子どもたちのために戦う教師の奮闘ぶりを撮影したドキュメンタリー映画「世界のはしっこ、ちいさな教室」が、7月21日から東京都のヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館など、全国で公開されています。
日本に帰国して見たいところですが、しばらく帰国の予定がないため、私はしばらく見ることができなさそうです(`;ω;´)
この映画は、「世界の果ての通学路」製作チームによるドキュメンタリー映画で、バングラデシュ北部のスナムガンジ地方のモンスーンで水没した農村地帯、シベリアの雪深い遊牧民のキャンプ、ブルキナファソの僻地の村といった過酷な環境下でも、学ぶことの楽しさを伝えようとする3人の先生たちと、学びに目覚めた子どもたちをとらえた感動作品のようです。
最近解禁された本編映像です。
結婚を勧める親を説得して高校を卒業し、人道支援団体のBRACが主催するボートスクールに派遣されて、居住する村の教師になったタスリマ・アクテルさん。
今では一家の中で唯一自立した女性に成長し、女性も男性と同じ権利を持つべきとの理念から、家庭では弟や妹、甥や姪の勉強をサポートし、学校では後輩たちが児童婚の犠牲にならないよう啓発しているようです。タスリマさんが暮らすバングラデシュ北部にあるスナムガンジ地方はモンスーンの影響で1年の半分が水没し、彼女も幼い頃に洪水で家を失った経験を持っているそう。なお、バングラデシュでは15歳未満の女子の約16%、18歳未満の51%が児童婚しています。
あらすじ
識字率アップが国家の使命であるブルキナファソの新人教師であり2人の子どもの母でもあるサンドリーヌ。バングラデシュ北部のボートスクールで、子どもや女性の権利を守るために粘り強く戦う若きフェミニストのタスリマ。広大なシベリアに暮らす現役の遊牧民でありエヴェンキ族の伝統の消滅を危惧するスヴェトラーナ。彼女たちが直面する困難も個性も三者三様。子どもたちに広い世界を知ってほしいという情熱だけを胸に、家族と離ればなれになっても、両親から反対されても、「子どもたちには明るい未来がある」と、信じる道を進み続ける。先生たちと子どもたちの笑顔に、いつかの自分を思い出す感動の教室ドキュメンタリー。
バングラデシュ政府は、汚職などで腐敗しており、国民の教育の質を真剣に向上させようとしているとは到底思えません。コロナの時も、世界で最も遅い部類で、学校を再開させていました。
バングラデシュでは、一握りの富を持つ権力者が資本を独占し、国民に満足な教育を受けさせず、その他大勢の労働者が決してはいあがれないシステムを構築することに注力しています。
そうした逆境の中でも、こうした想いのある教師たちは存在し、そうした人たちにスポットライトを当てた作品です。
予告動画などだけでも、胸が熱くなりました。めちゃくちゃ見てみたいです。
公式ホームページ: https://hashikko-movie.com/
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