今日は、日本は敬老の日だそうです。
母に電話を入れましたが、電話にでた甥っ子から「出かけている」と聞きました。
元気な老人です。
生徒諸君、
君たちのお爺さんお婆さんは、私の父母の年齢なのでしょうね。
祖父母はご健在ですか?
私の祖父は、私が生まれる前に亡くなっているので思い出はありませんが、私の二人の祖母も数年前に亡くなりました。
父方の祖母にも母方の祖母にも可愛がってもらいましたが、やはり母方の祖母の方がどうしても思い出が多いです。
小さい頃、母に連れられて母の実家に遊びに行くと、祖母は必ず私の大好きなプリンを作ってくれていました。
今でも、プリンを食べると祖母のことを思い出します。
私が高校生の頃、ある日私は居間で昼寝をしていました。
電話の音で目が覚め、慌てて電話に出ようとしたので、ソファーから転げ落ちてテーブルで頭を打ちました。
寝ぼけで電話に出ると、聞き慣れた母の声と思い、頭を打った痛みから、泣き声で返事をしました。
数分すると、買い物に出かけていた母が帰宅し、すっかり目覚めていた私は「さっきの電話の用は何だったの?」と母に聞くと、電話などかけていないと言います。
「え?さっきの電話は誰だったの?」と思いながらも、間違い電話かと大して気にもとめませんでした。
30分ほどしたら、ピンポーンと呼び鈴が鳴りました。
誰だろうと?と玄関を開けると、お婆ちゃんが血相を変えて立っています。
「容子ちゃん、大丈夫?」と息を切らしながら聞いてくれます。
そこで、判明。
さっきの電話はお婆ちゃんだったのです。
携帯電話のない時代、私を心配し電車に乗って駆けつけてくれたのです。
大好きだったお婆ちゃん。
あの頃は、いつまでも生き続けてくれると疑わなかったのに。。。
祖母が亡くなった時、息子が生まれたばかりでしたので、母から「あなたは海外に住んでいるから、親戚も理解してくれるからお葬式に参列しなくて大丈夫よ。」と言ってもらい、私は祖母のお葬式に出席していません。
私はカナダに移住後、父を亡くし、祖母を亡くし、伯母を亡くし、叔父を亡くしました。
その都度、「私一人、こんなに遠くへ来てしまったのだ。」と寂しくと感じました。
私は帰国の度に必ず祖母のお墓を参ります。
そして、祖母に「家族を見守って下さい。」と話しかけます。
すると、不思議と安堵感に包まれます。
生徒諸君。
ご両親は勿論ですが、君たちが海外で暮らしていることを、君たちの祖父母もご心配されているはずです。
電話1本、ポストカード1枚でも送ってあげて下さい。
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