日経新聞によると、これまで主に中東諸国から石油を購入していたバングラデシュが、ロシア産の割安な燃料油の輸入を検討し始めたようです。外貨準備の減少を食い止め、揺らぐ経済を立て直す狙いがあります。ウクライナに侵攻したロシアに制裁を科し、ロシア産エネルギー資源の輸出抑制を目指す米欧諸国からの反発が予想されます。
記事によると、バングラデシュのハシナ首相が、8月中旬の経済政策を巡る会議で、電力の担当者にロシア産燃料油の輸入ができるかどうか検討を指示したようです。背景には、バングラデシュ当局が8月上旬に、燃料価格を一気に5割ほど引き上げたことが交通機関の運賃上昇などにつながり、各地で抗議活動が発生していることがあるようです。
抗議活動では、治安当局と抗議活動参加者が激しく衝突し、死傷者が出ているようなので、注意が必要ですね!!
バングラデシュの外貨準備は390億ドルで、1年間で2割減ったそうです。バングラ政府はすでに燃料の輸入を減らし、ディーゼル発電所を停止し、計画停電に踏み切っています。地方都市では夏でも1日に数時間しか電力が供給されない例もあるようです。
バングラデシュが、外貨不足に直面したスリランカのようなことにならなければいいですが・・・。
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